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2006 年度 実績報告書

アルミ再生工程で生じる廃棄物からの陰イオン交換体の創製と有害重金属除去への適用

研究課題

研究課題/領域番号 18760633
研究機関関西大学

研究代表者

村山 憲弘  関西大学, 工学部, 専任講師 (90340653)

キーワードハイドロタルサイト / 陰イオン交換体 / アルミ再生工程 / 廃棄物処理 / リサイクル / アルミドロス / 重金属イオン / 廃水処理
研究概要

アルミ再生工程で排出されるアルミドロス、白ダストなどの廃棄物および試薬から高い陰イオン交換容量をもつハイドロタルサイト様化合物(以下、HT)が生成する最適条件を明らかにするとともに、HTの生成反応のメカニズムを調べた。具体的には、原料の種類、反応物質の混合比率、pH、反応時間、反応温度、攪拌条件などを変化させてHTを合成し、得られたHTの粒子形状、熱物性、結晶構造、陰イオン交換特性、pH緩衝能などの諸物性を調べて、重金属イオンの除去に適したハイドロタルサイトの合成方法を確立することを試みた。
当該期間において明らかにされたことを以下にまとめた。(1)アルミドロスや白ダスト、その他のアルミ含有廃棄物からHTに変換されるアルミ成分を適当な酸で溶かすことによって分離し、この酸浸出液とMgCl_2廃液を用いて共沈法によりCO_3^<2->型HTを合成することが可能であった。(2)試薬および廃棄物を原料としてHTを合成したいずれの場合でも、HTの構成要素であるAl^<3+>およびMg^<2+>の沈殿率はそれぞれ100%を示した。得られたHTの陰イオン交換容量は、理論上の陰イオン交換容量と比較して約70〜80%の値を示した。(3)排出履歴の異なる種々のアルミドロス、白ダストおよびMgCl_2廃液を原料に用いて得られたHTは、試薬由来のHTとほぼ同じ物性を有していることがわかった。(4)層間のイオン種が異なる4種類のHTを合成し、それらを初期pH2〜12に調整した溶液と接触させたときの平衡時のpHを測定し、HTが持っpH緩衝作用を明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 層状複水酸化物のpH緩衝作用について2007

    • 著者名/発表者名
      芝田隼次
    • 雑誌名

      化学工学論文集(化学工学会誌) (印刷中)

  • [雑誌論文] 廃棄物処理および資源リサイクルについて2006

    • 著者名/発表者名
      村山憲弘
    • 雑誌名

      工学と技術(関西大学工学会) 13・4

      ページ: 7-11

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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