| 研究概要 |
閉じ込め装置サイズからイオン運動論効果まで含んだ多階層時空間スケールを扱い得る二流体モデルに基づいたシミュレーションコードを独自に開発した。このコードを用い、巨視的磁気流体不安定性と微視的乱流およびゾーナル流が共存し非線形相互作用することによりプラズマ閉じ込めが劣化する過程を明らかにする目的でシミュレーション研究を行う。
特に今年度は、多階層間相互作用の理論的な研究を行っている研究者と共同研究を行った。この共同研究により、多階層間相互作用の典型的な問題である磁気流体不安定性と微視的乱流の相互作用を数値シミュレーション及び理論の両面から解析し、その階層間相互作用の物理機構の理解を深めた[1]。そして、理論的な考察に基づき、乱流と非線形相互作用した磁気流体不安定性が磁気面を壊しプラズマ閉じ込めを劣化する過程についてシミュレーションを行い、その数値結果の解析を行った[2]。
[1]A. Ishizawa, P. H. Diamond, N. Nakajima, A model of interaction between magnetic island and drift wave turbulence, 17th International Toki Conference(2007).
[2]A. Ishizawa and N. Nakajima, Multi-scale-nonlinear interactions among micro-turbulence, double tearing instability and zonal flows, Nuclear Fusion 47, 1540.(2007).
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