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2007 年度 実績報告書

多種共存における地下部アロメトリー仮説の検証

研究課題

研究課題/領域番号 18770021
研究機関広島大学

研究代表者

山田 俊弘  広島大学, 大学院・総合科学研究科, 准教授 (50316189)

キーワード根 / アロメトリー / 共存 / 熱帯 / フタバガキ科 / パン
研究概要

19年度はマレーシア国パソ保護林にて1週間の野外調査を行った.パソ保護林には,生態学長期観察のための50-ha調査区が設置されている.そして,この調査区に出現する種の多くが生息地スペシャリストだと言われている.さらに,50-haのデータを用いれば、生息地スペシャリストにとって,種特異的な最適な生息地を明らかにすることができる.このような生態情報を持つ熱帯雨林はパソ保護林以外ほとんどなく,だからこそ,当保護林は種間比較による地下部アロメトリー仮説の検証に適している.さらに、パソ保護林には1996年度に植えられたフタバガキ科の実生が残っている。そこで,19年度はマレーシア国パソ保護林にて、1996年度に植えられた植物を対象に、(1)細根の配置には養分・水分吸収戦略間のトレードオフが成立するか?(2)より乾燥する立地を好む種は,そうでない種に比べて根が深いか?(3)より貧栄養な立地を好む種は,そうでない種に比べて,地表付近に細根を集中させているか?を検証するための野外調査を行った.野外調査により、5種60本の植物をサンプリングすることができた。ここでサンプルされた実生は、現在、オーブン乾燥や、質量測定などの処理中である。データがそろえば、50ha調査区の毎木データと照らし合わせて、サンプルした植物の生息地嗜好性を明らかにし、さらに、移植後10年間の成長と、地下部の構造との関係について解析を進めていく予定である。また,研究成果は逐次学会誌等に発表してゆく.

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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