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2006 年度 実績報告書

高等植物におけるゴルジ体形態の形成・維持機構の分子遺伝学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18770027
研究機関東京大学

研究代表者

上田 貴志  東京大学, 大学院理学系研究科, 助教授 (10311333)

キーワードゴルジ体 / 変異原処理 / GFP / 植物 / 変異体 / 槽成熟 / シロイヌナズナ / オルガネラ形態
研究概要

植物の生細胞においてゴルジ体の可視化を行うため,シロイヌナズナゴルジ体のシス,メディアル,トランスの各層板に特異的に局在するマーカータンパク質とGFP, RFP, YFP等の蛍光タンパク質との融合タンパク質を発現する形質転換シロイヌナズナを作出した.さらに,これらのマーカーを異なる蛍光タンパク質でラベルし,共発現することにより,ゴルジ体の各層板を染め分けることに成功した.得られたそれら形質転換体を,高速高精細共焦点顕微鏡観察システムを用いて観察することにより,植物のゴルジ体の間で非常にダイナミックな物質のやり取りが行われている可能性が高いことを見いだした.また,細胞分裂が盛んな葉原基においてゴルジ体の観察を行うことにより,ゴルジ体が細胞分裂の際新たに形成されている可能性を見いだした.今後さらに詳細な観察を行うとともに,KaedeやPAGFP等の光変換型蛍光タンパク質を用いることにより,ゴルジ体間の物質の輸送を直接観察する予定である.
一方,ゴルジ体の形態に異常を示す変異体のスクリーニングおよび原因遺伝子の同定の準備も順調に進行した.現在のところゴルジ体の大きさが異常となる変異体,およびゴルジ体から異常に長いチューブ様の構造が形成される変異体について遺伝学的解析を進めるとともに,マッピングを行っている.これら変異体の解析をさらに進めることにより,ゴルジ形態の形成機構とその維持機構,およびゴルジ形態がどのような機能を反映してものであるのかについて新たな知見が得られるものと期待している.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] The Assembly Pathway of the 19S Regulatory Particle of the Yeast 26S Proteasome2007

    • 著者名/発表者名
      Isono et al.
    • 雑誌名

      Mol.Biol.Cell 18

      ページ: 569-580

  • [雑誌論文] The Arabidopsis AAA ATPase SKD1 is involved in multivesicular endosome function and interacts with its positive regulator LIP52007

    • 著者名/発表者名
      Haas et al.
    • 雑誌名

      The Plant Cell (in press)

  • [図書] 植物の細胞を観る実験プロトコール2006

    • 著者名/発表者名
      上田 貴志(分担執筆)
    • 総ページ数
      243
    • 出版者
      秀潤社

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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