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2006 年度 実績報告書

分化誘導因子xylogenの輸送機構・作用機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18770028
研究機関東京大学

研究代表者

本瀬 宏康  東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (70342863)

キーワード発生・分化 / 細胞・組織 / 植物 / 糖鎖 / 脂質
研究概要

シロイヌナズナのxylogenタンパク質XYP1,XYP2とGFPの融合タンパク質(XYP1-GFP, XYP2-GFP)を各ネイティブプロモーター下で発現する形質転換体を作製した。XYP1-GFPは胚で最も多く蓄積しており、XYP2-GFPは維管束特異的な発現を示した。これらの発現・蓄積パターンはmRNAの発現パターンとほぼ一致していた。細胞レベルではXYP1-GFP・XYP2-GFPのいずれも細胞膜・細胞壁に局在した。また、XYP1-GFPについてはGPIアンカーと糖鎖が付加されることがわかった。また、xyp1変異体においてXYP1-GFPを発現させると変異体の表現型が回復することが示唆された。
XYP1・XYP2の輸送を制御する因子を解析するため、各種変異体におけるXYP1-GFP・XYP2-GFPの局在を解析した。van3,van4,van5,cvp1変異体では、XYP1-GFPの局在に変化は見られず、これらの遺伝子はxylogenの局在に必要ないことがわかった。一方、van7/gnomではXYP1-GFPが細胞内部のコンパートメントに蓄積しやすかった。GNOMはbrefeldin A感受性のADP ribosylation factor-guanine exchange factor(ARF-GEF)であるため、brefeldin Aの効果について検討したところ、brefeldin A処理によりXYP1-GFPがエンドソームに局在した。これらの結果から、XYP1はエンドソームと細胞膜間をリサイクリングしており、エンドソームから細胞膜への輸送がGNOMにより制御されていることがわかった。また、XYP1の細胞膜からエンドソームへの輸送はオーキシンにより制御されていることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Glycosylphosphatidylinositol-anchored proteins in plants2006

    • 著者名/発表者名
      Hiroyasu Motose, Yuichiro Watanabe, Hiroo Fukuda
    • 雑誌名

      Frontiers in Life Sciences 1

      ページ: 111-126

  • [雑誌論文] Dodeca-CLE peptides as suppressors of plant stem cell differentiation.2006

    • 著者名/発表者名
      Ito, Y., Nakanomyo, I., Motose, H., Iwamoto, K., Sawa, S., Dohmae, N., Fukuda, H.
    • 雑誌名

      Science 313

      ページ: 842-845

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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