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2007 年度 実績報告書

高等植物におけるペルオキシソーム形成を支える分子ネットワークの解明

研究課題

研究課題/領域番号 18770039
研究機関基礎生物学研究所

研究代表者

真野 昌二  基礎生物学研究所, 高次細胞機構研究部門, 助教 (20321606)

キーワードシロイヌナズナ / ペルオキシソーム / apm変異体 / GFP / 膜タンパク質 / Peroxisomal division / Peroxisome elongation / タンパク質相互作用
研究概要

本年度は、既に解析を進めているapm1/drp3a、apm3/pmp38変異体、およびペルオキシソーム膜局在型アスコルビン酸ペルオキシダーゼ(pAPX)、同じくペルオキシソーム膜に局在する22kDa(PMP22)タンパク質を用いて、ペルオキシソーム膜タンパク質の欠損によるペルオキシソーム形成機構について検討を行った。
PMP38、pAPX、PMP22はペルオキシソーム膜の主要な構成タンパク質である。PMP38が欠損したapm3変異体ではペルオキシソームが巨大化し数が減少することを既に見いだしている。この表現型がapm3/pmp38変異に特異的なものなのか、それとも主要な膜成分の減少により引き起こされたものなのか検討するため、pAPXおよびPMP22遺伝子にT-DNAが挿入されたシロイヌナズナの種子をABRCより取りよせ、それら遺伝子破壊株においてペルオキシソームをGFPで可視化させた。その結果、両遺伝子破壊株におけるペルオキシソームは大きさ、数ともに野生型と同じであることが明らかとなり、ペルオキシソームの巨大化はapm3/pmp38変異体に特異的であることが明らかとなった。
apm1/drp3a変異によりペルオキシソームの数は減少するもののapm3/pmp38変異体とは異なり巨大化せず長い形態をとる。そこでペルオキシソームの巨大化と伸長の関係を明らかにするためにapm1apm3二重変異体を作出し、ペルオキシソームの表現型を観察した。その結果、二重変異体のペルオキシソームは巨大化するものが優先的に存在することが明らかとなりペルオキシソームが分裂する際にはまずある程度大きくなり、その後、分裂している可能性があることが示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The plant Organelles Database(PODB):a collection of visualized plant organelles and protocols for plant organelle research.2008

    • 著者名/発表者名
      Mano, et. al.
    • 雑誌名

      Nucleic Acids Research 36

      ページ: D929-D937

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Plant catalase is imported into peroxisome by Pex5p but distinct from typical PTS1 import2008

    • 著者名/発表者名
      Oshima, et. al.
    • 雑誌名

      Plant and Cell Physiology (In press)

    • 査読あり
  • [学会発表] The Plant Organelles Database(PODB)の構築2008

    • 著者名/発表者名
      真野 昌二, 他4名
    • 学会等名
      第49回 日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター
    • 年月日
      2008-03-20

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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