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2006 年度 実績報告書

マルチスポットレーザーフォトコンバージョン顕微鏡の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18770051
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

深野 天  独立行政法人理化学研究所, 細胞機能探索技術開発チーム, 研究員 (80373364)

キーワード顕微鏡技術 / バイオイメージング / 細胞形態 / 細胞移動 / 蛍光蛋白質
研究概要

本年度は主に次の2項目に関して研究を行った。
(1)マルチスポット蛍光顕微鏡の開発
(2)フォトコンバージョン特性を持つ蛍光蛋白質の選定
以下、各項目について分説する。
(1)マルチスポット蛍光顕微鏡の開発
マルチスポットを作成する手法として、マイクロレンズ、ピンホールアレイ、回折格子をそれぞれ検討した。レーザー光と組み合わせた場合、マイクロレンズと回折格子が本研究に適することがわかった。しかし、マイクロレンズでは、その性質上レーザースポットの間隔をあまり小さくすることができず、また、現在有するレーザー(405nm-5mW, 473nm-10mW)を用いてマルチスポットを形成させると、1つあたりのスポットの光が弱くなるため、別の方向性としてガルバノメータースキャナーを導入し、シングルビームで描画するような方法も並列して検討することにした。このガルバノスキャナーを制御するための回路およびソフトを作成した。
(2)フォトコンバージョン特性を持つ蛍光蛋白質の選定
フォトコンバージョン特性を持つ蛍光蛋白質として、Kaede、KikGR、Dendora2を検討した。Kaede、KikGRに関しては、405nmの半導体レーザーのレーザー光を、Dendora2に関しては473nmのDPSSレーザーのレーザー光を対物レンズ(オリンパスUAPO340/40X, NA1.35)で約1ミクロンに集光させ、フォトコンバージョンの誘起しやすさを検討した。この結果、KikGRが一番反応がが速いことがわかった。しかし、KikGRの単量体をHeLa細胞の細胞膜、細胞骨格に発現させて機能を調べたところ、フォトコンバージョンだけでなく、フォトクロミズムも有することが新たにわかった。フォトクロミズムがあると長時間にわたる追跡は難しくなるため、現在はDendora2を有力候補としてその特性を調べている。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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