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2006 年度 実績報告書

ヒドラの生体制御に関与するペプチド性シグナル分子とその受容体の網羅的解析

研究課題

研究課題/領域番号 18770054
研究機関(財)サントリー生物有機科学研究所

研究代表者

高橋 俊雄  (財)サントリー生物有機科学研究所, 研究員 (20390792)

キーワード生体分子 / 生理活性 / 発生・分化 / 進化
研究概要

本研究の目的は、ヒドラの生体制御に関わるペプチド分子とその受容体(Gタンパク質共役型受容体;GPCR)を同時に同定することにある。これまでにヒドラESTプロジェクトから約40種のGPCR遺伝子の全長cDNAを調整した。そのうちの9種について、これまで同定した神経ペプチド(Takahashi et al.,2006)に対する反応を細胞培養系及びアフリカツメガエル卵母細胞系を用いて調べたが同定に至らなかった。ヒドラペプチドプロジェクトにより、新たに新規神経ペプチド2種(FRamides)を同定し、その機能を解析した(Hayakawa et al.,投稿中)。この2種の神経ペプチドに対する受容体を現在同定中である。また、リガンドの候補として、マイクロアレイ及びin situハイブリダイゼーション法により、神経特異的に発現するペプチドの前駆体遺伝子を同定した。現在、この前駆体遺伝子上にある神経ペプチドの構造を推定中である。ヒドラESTデータベース上からオーファンGPCR遺伝子を抽出する過程で、アセチルコリンに対するムスカリン性アセチルコリン受容体を3種同定した。この結果は、刺胞動物における受容体とそのリガンド同定の初めての例であるということだけでなく、ヒドラにアセチルコリンが存在し、"ヒドラには古典的伝達物質のアセチルコリンは存在しない"というこれまでの定説を覆す新たな知見である。これら3種の受容体の発現細胞は今のところ不明である。そこで、これら受容体の発現細胞を同定する目的で、マイクロインジェクション法を用いてトランスジェニックヒドラの作成に着手する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Salusin βis a surrogate ligand of the mas-like G-protein-coupled Receptor MrgA12006

    • 著者名/発表者名
      Zhiwei Wang
    • 雑誌名

      European Journal of Pharmacology 539

      ページ: 145-150

  • [雑誌論文] Molecular and functional characterization of a novel gonadotropin-Releasing-hormone receptor isolated from the common octopus (Octopus vulgaris)2006

    • 著者名/発表者名
      Atsuhiro Kanda
    • 雑誌名

      Biochemical Journal 395

      ページ: 125-135

  • [図書] New perspectives on neuropeptides in Hydra2006

    • 著者名/発表者名
      Toshio Takahashi
    • 総ページ数
      1-15
    • 出版者
      Transworld Research Network

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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