Pericam variantの立体構造の解析 1.cpYFPの結晶化 カルシウムインディケーターPericam全長の立体構造解析の前段階として、Pericamの蛍光蛋白質部分であるcpYFP(Yellow Fluorescent Proteinの円順列変異体)の立体構造を決定するためにスクリーニングキットを用いて蛋白質の結晶化を行った。3種類のvariantのうちのInverse PericamとRatiometric Pericam由来のcpYFPに関して比較的大きな結晶を得た。予備的なX線回折測定を行ったところRatiometric Pericamの結晶で解析可能な反射が見られた。 2.cpYFPの立体構造解析 Ratiometric Pericamについて得られた結晶について、高エネルギー研究所の放射光を用いたX線解析測定を行った。測定データに関して、既に構造の決定されているYFPのPDBデータを用いて分子置換法によって解析を行い分解能2.4Åの立体構造を決定した(座標データはPDB登録する予定)。決定された立体構造中の主鎖構造はYFPの立体構造と大きな違いが無いことが明らかになった。今後、この立体構造情報をPericam全長の立体構造を決定する際の分子置換に使用する。 3.Pericamの結晶化 Pericam全長の立体構造解析のための結晶化を行い、Inverse PericamとRatiometric Pericamに関して幾つかの結晶を得ており、X線回折測定を予定している。
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