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2006 年度 実績報告書

分裂酵母の減数分裂を制御するRNA結合タンパク質の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 18770147
研究機関東京大学

研究代表者

山下 朗  東京大学, 遺伝子実験施設, 助手 (30312276)

キーワード分裂酵母 / 減数分裂 / RNA結合タンパク質 / 転写後調節
研究概要

本研究では、減数分裂過程を制御する分子機構を解明することを目標とし、分裂酵母の減数分裂制御系において中心的役割を担うRNA結合タンパク質Meip2の解析を行っている。これまでの研究によって、Mei2pが体細胞分裂から減数分裂過程へと細胞周期を切り替えた後、減数分裂阻害因子Mmi1pの機能を抑制することが示されている。Mmi1pは減数分裂特異的なmRNA群に結合し、それらを細胞から除去する因子であった。Mei2PのMmi1p抑制以外の機能を明らかにするため、mei2変異とmmi1変異を組み合せ、Mmi1pの機能をMei2p非依存的に低下させた株を作製した。この株の減数分裂不能の表現型に対する多コピー抑圧因子の探索を行い、複数の候補を得た。それらについて現在解析を進めている。また減数分裂特異的に発現するMmi1pの標的mRNA群の中で機能未知のものについて解析を行い、dynein-dynactin複合体のサブユニットの分裂酵母ホモログが複数含まれていることを示した。これらがdynein重鎖と同様に減数分裂前期に起きる特徴的な核運動に必要であり、相同染色体間の対合を促進することを示唆する結果を得た。
Mmi1Pが引き起こすmRNA除去機構を明らかにするため、これまでの解析によって単離されていたMmi1pと協調して機能することが示唆されている因子の解析を行った。Mmi1pがmRNAのpoly(A)付加などの3'末端制御を介してRNA分解複合体exosome依存的にmRNA分解を引き起こすことを示した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 体細胞分裂周期では減数分裂特異的mRNAが選択的に除去されている2007

    • 著者名/発表者名
      張ヶ谷有里子
    • 雑誌名

      蛋白質核酸酵素 52

      ページ: 1-10

  • [雑誌論文] Fission yeast Numlp is a cortical factor anchoring dynein and is essential for the horse-tail movement during meiotic prophase2006

    • 著者名/発表者名
      Akira Yamashita
    • 雑誌名

      Genetics 173

      ページ: 1187-1196

  • [雑誌論文] Selective elimination of messenger RNA prevents an incidence of untimely meiosis2006

    • 著者名/発表者名
      Yuriko Harigaya
    • 雑誌名

      Nature 442

      ページ: 45-50

  • [雑誌論文] 減数分裂を制御するRNA-RNA結合タンパク質複合体2006

    • 著者名/発表者名
      山下朗
    • 雑誌名

      蛋白質核酸酵素12月合増刊「RNAと生命」 51

      ページ: 2443-2449

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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