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2008 年度 実績報告書

森林浴由来の視覚・聴覚刺激がもたらす生理的影響-複合効果と全身的協関に着目して-

研究課題

研究課題/領域番号 18770227
研究機関独立行政法人森林総合研究所

研究代表者

森川 岳  独立行政法人森林総合研究所, 構造利用研究領域, 主任研究員 (10360398)

キーワード森林浴 / 都市 / 動画 / 音声 / リラックス / ストレス / 中枢神経活動 / 協関
研究概要

本研究は、刺激の複合効果と生体の全身的協関の視点から森林浴由来の視覚・聴覚刺激の生理的影響を明らかにし、人と自然との関係を解明することを目的としている。本年度は、森林および都市における視覚、聴覚の個々の刺激ならびにこれらの複合刺激(動画のみ、音声のみ、動画+音声)を提示した時の生理応答測定を昨年度と同様に行ってデータを追加するとともに、より詳細な統計解析を行った。その結果、森林の動画のみ、ならびに音声のみの提示によって、生体は交感神経活動の昂進が抑制されたリラックスした状態になることが分かった。森林の動画+音声の提示においては、より顕著にリラックスした状態になることが認められた。都市の動画のみならびに音声のみの提示では、交感神経活動の昂進したストレス状態になったが、都市の動画+音声の提示では、都市の動画のみよりも大きな変化は認められなかった。情報量が増え状況判断が容易になることでストレッサーが減少したためと考えられる。これらの傾向は、中枢神経活動や内分泌系の指標においても同様に認められた。また、画面上に示された緑の割合ならびに音の大きさと生理応答との比較を行ったが、相関関係は認められなかった。動画と音声を複合して示した場合、生体が複数の情報から状況判断を行おうとすることにより、刺激の量だけでなく臨場感といった刺激の質が影響してくるものと考えられた。以上の結果から、生体が環境から五感を通して刺激を受けた場合、単純に刺激の量の総和に比例して応答するのではなく、それぞれの情報をもとに状況判断を行い、各器官が協関をはかってバランスを保っている可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Physiological effects of ingesting eucalyptus essential oil with milk casein peptide2009

    • 著者名/発表者名
      Bum-Jin Park、Takeshi Morikawa、Tomohiro Ogata、Kenji Washida、Mario Iwamoto、Hirahiko Nakamura、Yoshifumi Miyazaki
    • 雑誌名

      Silva Fennica 43(1)

      ページ: 173-179

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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