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2007 年度 実績報告書

トウモロコシのトランスポゾンを利用したオオムギミュータントパネルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 18780005
研究機関岡山大学

研究代表者

最相 大輔  岡山大学, 資源生物科学研究所, 助教 (90325126)

キーワードオオムギ / 形質転換 / トランスポゾン
研究概要

本研究では、研究代表者らのグループで取り組んでいるアグロバクテリウムを介したオオムギ形質転換系を用いて、トウモロコシのトランスポゾンAc/Dsを用いたオオムギミュータントパネルの構築を目的とする。単一もしくは少数コピーのDs挿入断片を持つオオムギ系統を作出し,これらを別に作出するAcトランスポゼース(AcTPase)を恒常的に発現する形質転換オオムギとの交配により,一回の交雑に由来する複数の独立したタギング系統の作出を計画している.
平成19年度は,昨年度構築したDs末端逆位反復配列内に選抜マーカー(bar)遺伝子を導入したプラスミドを,安定した形質転換効率が報告されているバイナリーベクターpWBVec8(Wang, et al., 1998)に導入したコンストラクトを用いて,胚培養を介した形質転換でオオムギへの導入を試みた.醸造用オオムギ品種'Golden Promise'の未熟胚にアグロバクテリウムを用いて感染させ,マーカー抗生物質耐性カルスの形成および植物体の再生を試みた.これまでのところおよそ5,000の未熟胚に感染させ,選抜マーカーであるハイグロマイシン耐性を示すカルスを選抜中である.しかしながら,安定した選抜カルスの誘導には至っていない,培養条件等の最適化のために,pWBVec8以外のベクター(pANDA, pBI121)を用いたコンストラクトの構築,作製したコンストラクトをシロイヌナズに導入してコンストラクト自体の有効性の確認,パーティクル・ガン法による形質転換体作製等,種々の実験を同時並行で進めている.これらの実験を通して安定したオオムギ形質転換のための条件を見出し,次年度のDs導入植物体の作製を目指していく予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Construction and Characterization of a Bacterial Artificial Chromosome(BAC)Library from Japanese Malting Barley 'Haruna Nijo'.2007

    • 著者名/発表者名
      Saisho, D., E. Myoraku, S. Kawasaki, K. Sato and K. Takeda
    • 雑誌名

      Breed. Sci. 54

      ページ: 409-416

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Molecular phylogeography of domesticated barley traces expansion of agricultue in the Old World.2007

    • 著者名/発表者名
      D. Saisho and Purugganan, M. D.
    • 雑誌名

      GENETICS 177

      ページ: 1765-1776

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 草型変異から見たイネとオオムギの栽培化.2007

    • 著者名/発表者名
      浅野賢治・最相大輔・芦苅基行・松岡信
    • 雑誌名

      蛋白質 核酸 酵素 52

      ページ: 1931-1936

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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