本年度はマニラ近郊において地形改変の現地調査を実施した。具体的には、(1)埋立開発現場、(2)土建材掘削地、(3)関係政府機関において、地形改変に関する情報収集を進めた。 (1)マニラ首都圏南部の低湿地帯において、盛土高と埋立層構造の追加調査を実施した。地形断面の測量調査に加え、住民へのインタビュー調査により埋立層構造を復元した。 (2)マニラ首都圏東方の丘陵地において、土建材掘削現況調査を実施した。主にインタビュー調査により、掘削行為の継続性、収益性、主な出荷先と顧客などについて把握した。 (3)中央政府資源環境省土壌局・地質局、マニラ首都圏開発庁、各市役所にて、土建材利用状況およびフロー概況について聞き取り調査・レポート収集を行った。 秋以降は上記収集情報の整備を進め、それを元に投稿論文の執筆に集中した。冬に国際学術誌GeoJournalに投稿、査読を経て2008年4月に掲載が決定した。
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