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2006 年度 実績報告書

リモートセンシングを活用した生物季節学図の作成と都市微気候の評価

研究課題

研究課題/領域番号 18780019
研究機関東京工業大学

研究代表者

村上 暁信  東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 講師 (10313016)

キーワード微気候 / 画素内緑被率 / ヒートアイランド / 都市緑被 / 表面温度 / 航空機リモートセンシング
研究概要

本年度は以下の3点について、研究を行った。
1.画素内緑被率の分類:本研究では樹冠の表面温度から都市気候の特徴を分析すると共に,生物季節学図と比較考察することを計画している。そのための基礎的な分析として,樹木の葉密度と航空機リモートセンシングデータから得られる画素内緑被率の関係について,過去に撮影されたリモートセンシングデータの分析と現地調査から考察を行った。その結果を踏まえて,解析対象地区(予定)内の樹木について,画素内緑被率の算出結果から葉密度の分類を行った。
2.画素内緑被率の閾値の検討と夏季夜間の気温分布図の作成に向けた基礎的検討:熱赤外域の航空機リモートセンシングデータを入手した上で,1の検討結果と比較することにより,航空機RS観測により観測された値を樹冠の表面温度とみなすことができる画素内緑被率の閾値を検討した。その結果をもとに閾値以上の樹木についてのみ樹冠の表面温度を抽出し,現地調査を行ないつつ,表面温度分布の特性について考察した。
3.都市気候に関する基礎的分析として,主に衛星画像(TerraASTER熱赤外画像)を用いて,都市のヒートアイランド発生状況について考察を行った。同じ日に撮影された昼夜の熱画像を合成することにより,熱容量が大きいコンクリート・アスファルト、熱容量が比較的小さい木造住宅屋根(瓦など),水田と畑地などの違いが明瞭に示された。この合成画像を用いて,都市の規模,拡大・発展の歴史,周辺環境の違い,都市構造特性とヒートアイランドの関係について考察を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Study on the influences of waste heat on the surface temperatures using multi-temporal images.2006

    • 著者名/発表者名
      Murakami, A, Hoyano, A., Sasagawa, T.
    • 雑誌名

      2006 IEEE International Geoscience & Remote Sensing Symposium & 27th Canadian Symposium on Remote Sensing (CD-ROM)

  • [雑誌論文] 昼夜の航空機MSS画像を用いた富山県高岡市中心部の熱環境解析2006

    • 著者名/発表者名
      村上暁信, 梅干野晃, 金起漢
    • 雑誌名

      日本リモートセンシング学会第41回学術講演会論文集

      ページ: 285-286

  • [雑誌論文] 立地環境と都市域植生の分光反射特性との関係2006

    • 著者名/発表者名
      中川貴美子, 小松義典, 村上暁信, 梅干野晁, 笹川正
    • 雑誌名

      日本リモートセンシング学会第41回学術講演会論文集

      ページ: 185-186

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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