• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

環境細菌のカタボライト調節分子メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 18780051
研究機関東北大学

研究代表者

大坪 嘉行  東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助手 (40342761)

キーワードカタボライト調節 / beta-pretobacteria / 二成分調節系
研究概要

Acidovorax属最近KKS102カブのPCB分解オペロン(bphオペロン)の転写に関わるpEプロモーターからの転写が、コハク酸、酢酸、フマル酸といって有機酸の存在によって抑制されるメカニズム、すなわちカタボライト調節のメカニズムを解明を目的に研究を実施した。pEプロモーターの顆粒にlacおよびgfpの遺伝子を連結しこれをKKS株ゲノムに1コピーで組むことでpEプロモモーターの發言量を定量するためのアッセイ系を構築した。この株に対してトランスポゾンミュータジェネシスを行ったところコハク酸の存在の有無によらず高いLacZおよびGFP活性を示すミュータントを取得した。このミュータントのトランスポゾン挿入部位を解析したところ、グルタミンシンテースの遺伝子に挿入されていた。グルタミンシンテースはTCAサイクルとアミノ酸成合成経路をつなぐ重要な遺伝子であり、カタボライト調節には菌体内の物質代謝が重要な役割を果していることが示唆された。
すでに取得されていたカタボライト調節に関わる二成分調節系のレスポンスレギュレーターであるBphQについてその発現量の変動をウエスタンブロッティングにより解析した。その結果、コハク酸の添加によりBphQ発現量の減少がみられた。bhpQの転写量はコハク酸によって変化しないことを考え合わせると、カタボライト調節にはBphQの安定性が関わっていることが推測される。
カタボライト調節についてさらに抑制を起す炭素源を探索したところ、グルタミン酸を強い抑制効果を持つ炭素源として同定した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] Isolation and characterization of naphthalene-catabolic genes and plasmids from oil-contaminated soil by using two cultivation-independent approaches.2007

    • 著者名/発表者名
      Ono A, Miyazaki R, Sota M, Ohtsubo Y, Nagata Y, Tsuda M.
    • 雑誌名

      Appl Microbiol Biotechnol. 74(2)

      ページ: 501-510

  • [雑誌論文] Identification and Characterization of Genes Encoding a putative ABC-type Transporter Essential for the Utilization of {gamma}-Hexachlorocyclohexane in Sphingobium japonicum UT26.2007

    • 著者名/発表者名
      Endo R, Ohtsubo Y, Tsuda M, Nagata Y.
    • 雑誌名

      J Bacteriol. (in press)

  • [雑誌論文] Growth inhibition by metabolites of gamma-hexachlorocyclohexane in Sphingobium japonicum UT26.2006

    • 著者名/発表者名
      Endo R, Ohtsubo Y, Tsuda M, Nagata Y
    • 雑誌名

      Biosci Biotechnol Biochem 70(4)

      ページ: 1029-1032

  • [雑誌論文] Identification of a response regulator gene for catabolite control from a PCB-degrading beta-proteobacteria, Acidovorax sp. KKS102.2006

    • 著者名/発表者名
      Ohtsubo Y, Goto H, Nagata Y, Kudo T, Tsuda M
    • 雑誌名

      Mol Microbiol. 60(6)

      ページ: 1563-1575

  • [雑誌論文] Free in PMC Complete nucleotide sequence of an exogenously isolated plasmid, pLB1, involved in gamma-hexachlorocyclohexane degradation.2006

    • 著者名/発表者名
      Miyazaki R, Sato Y, Ito M, Ohtsubo Y, Nagata Y, Tsuda M.
    • 雑誌名

      Appl Environ Microbiol 72(11)

      ページ: 6923-6933

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi