• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

植物の防御反応を誘導する新規ペプチドのランダムライブラリからの探索

研究課題

研究課題/領域番号 18780087
研究機関京都大学

研究代表者

宮下 正弘  京都大学, 農学研究科, 助手 (80324664)

キーワードペプチド / 植物免疫 / コンビケム / スクリーニング / 過酸化水素 / ライブラリ / エリシター
研究概要

植物は潜在的に病原体から身を守る免疫システムを有している。この免疫システムは病原体由来の物質(エリシター)を認識することにより誘導されるが、人為的にエリシター様活性物質を処理することによって、植物に病害抵抗性を付与することが可能である。本研究では、植物免疫システムを誘導する新規ペプチドの発見を目的として、ランダムペプチドライブラリのスクリーニングを行った。
これまでに開発した、植物の代表的な防御反応の一つである過酸化水素の発生を指標としたスクリーニング法を用いて、コンビケム手法により作製した固相ペプチドライブラリのスクリーニングを行なった。ペプチドライブラリの作製は、特別な装置を必要とせずに迅速にランダムライブラリを合成することが可能なスプリット&ミックス法により行った。スプリット&ミックス法では一つのビーズ上に1種類のペプチドが合成される。スクリーニングには、6残基の長さで、すべてランダムな配列を有する直鎖ペプチドライブラリを供した。植物材料として、防御反応についての研究例の多いタバコ懸濁細胞を用いた。組み合わせ上考えられる全配列の約2%を含むペプチド-ビーズをスクリーニングした結果、5個の活性ビーズが見出され、そのうち一つについて配列を決定することができた。
この配列からなるペプチドを再合成し、過酸化水素の発生を指標とする活性を測定したところ、有意な活性が観察されたことから、このペプチドが防御反応を引き起こす新規物質であることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Development of a high-throughput screening method using a cell-based, lawn format assay for the identification of novel plant defense activators from combinatorial peptide libraries2007

    • 著者名/発表者名
      Miyashita M, Otake Y, Oda M, Miyagawa H
    • 雑誌名

      JOURNAL OF AGRICULTURAL AND FOOD CHEMISTRY 55

      ページ: 806-811

  • [雑誌論文] Development of a colorimetric assay for determining the amount of H_2O_2 generated in tobacco cells in response to elicitors and its application to study of the structure-activity relationship of flagellin-derived peptides2006

    • 著者名/発表者名
      Miyata K, Miyashita M, Nose R, Otake Y, Miyagawa H
    • 雑誌名

      BIOSCIENCE BIOTECHNOLOGY AND BIOCHEMISTRY 70

      ページ: 2138-2144

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi