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2006 年度 実績報告書

酪農経営における技術進歩の構造とその規定要因に関する計量経済的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18780179
研究機関独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

西村 和志  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 九州沖縄農業研究センター・イネ発酵TMR研究チーム, 研究員 (60373247)

キーワード農業経済
研究概要

1.研究目的
本研究は酪農経営における技術進歩の構造とその規定要因を統計データおよびアンケート調査から明らかにすることを目的としている。本年度は統計データによる時点間推移および地域間格差の計測ならびにアンケート調査による新技術導入状況および酪農経営者の技術に対する意識を明らかにした。
2.本年度の調査内容
(1)統計データによる酪農経営の地点間・時点間技術格差の計測では、全国農区別に生産性指数を計測した。この際、生乳生産構造を粗飼料生産部門と、その生産物を投入材として使用する飼養管理部門からなる2段階モデルを仮定し、それぞれにおいて生産性の時点間推移及び地域間格差を明らかにした。また、要素代替の推移を見ることにより農区別に技術の偏向性を把握した。
(2)アンケート調査はK県を対象に行い、867部の配布に対して406部を回収した。このデータを用いて経営構造、新技術の導入状況、技術分野に対する基本的なニーズ、具体的な技術に対する認知度および導入意向、そして経営者が重視する技術導入における制約条件を明らかにした。また、技術別に導入状況と導入意欲の高さを整理することにより、近年の酪農経営における技術トレンドを把握した。
(3)アンケートデータを用いた因子分析により、酪農経営者の技術に対する潜在的なニーズを明らかにした。さらに、この因子スコア、経営指標、技術に対する認知度を用いた技術選好における順序ロジット分析を行った。この結果、酪農経営における技術導入意欲には経営構造だけではなく潜在的な技術ニーズおよび技術に対する知見が有意に影響することが明らかとなった。
3.結果の公表
本年度の調査結果の一部は「新技術に対する酪農経営者意識」として学会報告を行った。(2007年度日本農業経済学会大会個別報告:沖縄国際大学)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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