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2007 年度 実績報告書

地中点滴灌漑における根群域上部への塩類集積の数値予測とその対策に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18780180
研究機関筑波大学

研究代表者

藤巻 晴行  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (90323253)

キーワード点滴灌漑 / 塩類集積 / 蒸発散 / 溶質移動
研究概要

ビニールハウス(夏期)と風洞(冬季)の2つの場所でそれぞれ16本のTDRプローブを挿入した土槽を2台ずつ用いた栽培実験を行った。大豆の葉面積が概ね300cm2を超えた頃、深さ15cmに設置した多孔管から塩水灌漑を行った。埋設した灌水用多孔管の上方に、植物根による吸水から取り残された塩分が集積していることが確認できた。現在、根群分布の解析を行っている。そのような条件下での水分および溶質移動を数値解析するプログラムを現在開発中である。
また、10月にイスラエルで地中点滴灌漑を行っている2つの圃場で採土を行い、土壌断面の2次元塩分分布を得た。アーモンド畑の塩分濃度は、アーモンドにとっては厳しい状態であることが明らかとなった。一方、ホホバ畑のそれは耐塩性の高いホホバの生育を脅かすほどではなかったものの、土壌面が湿って塩類集積を起こすのを防ぐため、より小さな灌瀧強度で与えるべきであると思われた。
さらに、多量の灌水(リーチング)に伴う土壌表面への人為的塩類集積と剥離除去を想定し、裸地条件で地表のラインソースからの点滴灌漑に伴う塩類集積実験を行った。表層の塩分分布の実測値は、数値解よりも広い幅でより均一に分布する 傾向がみられ、現在、その解明と析出モデルの改良に取り組んでいる。
地中点滴灌漑条件下での塩類集積の予測に不可欠な、各植物の吸水特性を、安価かつ高い精度で測定する方法を考案し、下記の論文で発表した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Parameter Estimation of a Root Water Uptake Model under Salinity Stress2008

    • 著者名/発表者名
      H.Fujimaki, Y.Ando, Y.Cui, M.Inoue
    • 雑誌名

      Vadose Zone Journal 7

      ページ: 31-38

    • 査読あり
  • [学会発表] 点滴灌漑における湿潤土壤面への塩類集積の数値予測2007

    • 著者名/発表者名
      藤巻晴行・島野隆寛・井上光弘・中根和郎
    • 学会等名
      平成20年農業村工学会大会
    • 発表場所
      島根大学
    • 年月日
      2007-08-29

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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