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2007 年度 実績報告書

軽石を利用した排出ガスの浮遊粒子状物質除去フィルタ

研究課題

研究課題/領域番号 18780194
研究機関宮崎大学

研究代表者

日吉 健二  宮崎大学, 農学部, 助教 (20325731)

キーワードエンジン / 排出ガス / 浮遊粒子状物質 / フィルタ / 軽石
研究概要

ディーゼルエンジンは,排出ガス中の粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)などが大気汚染や健康に及ぼす影響が懸念されている。最近は農業機械分野においても今後ますます排出ガス問題が重視され,排出ガスの低減化が求められている。黒煙の浄化方法の手段としてディーゼル微粒子除去フィルタ(以下,DPF)がある。そこで本研究では南九州に豊富に存在する軽石をDPFの材料として使用し,軽石DPFを試作した。軽石の多孔質の構造が粒子状物質の捕捉に有効的ではないかと考え,排気煙濃度の低減化を試みた。
DPFに軽石(細目,中目,粗目)を充填した状態と軽石を充填しない状態とでは出力の差は,ほとんど見られなかった。粒径の小さな軽石細目を用いた場合,排気煙濃度はやや低くなる傾向が見られたが顕著な差異は見られなかった。BDFを使用した場合,軽油と比較すると中間〜高回転速度で排気煙濃度の低下が見られた。DPF差圧は軽石細目のときでも最高0.6kPa程度と小さいことから,スス等の粒子状物質を捕捉できるほど軽石の間隙が密でないが明らかとなった。NOx濃度は軽石を通過させたときに高くなる傾向が見られた。以上のことから,DPF本体を小型化または軽石の間隙を少なくするなど,DPFの改良を行う必要がある。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 軽石を用いたDPF(ディーゼル微粒子除去フィルタ)の開発-軽石の粒径と排気煙濃度について-2008

    • 著者名/発表者名
      日吉健二
    • 学会等名
      第67回農業機械学会年次大会
    • 発表場所
      宮崎市(宮崎観光ホテル)
    • 年月日
      2008-03-28
  • [学会発表] 軽石を利用したディーゼル・パーティキュレー卜・フィルタの開発に関する研究2007

    • 著者名/発表者名
      日吉健二
    • 学会等名
      農業環境工学関連学会2007年合同大会
    • 発表場所
      東京都府中市(東京農工大学)
    • 年月日
      2007-09-12
  • [学会発表] 試作した軽石DPFとバイオディーゼル燃料による排出ガスの低減化2007

    • 著者名/発表者名
      日吉健二
    • 学会等名
      第62回農業機械学会九州支部例会
    • 発表場所
      鹿児島市(鹿児島大学)
    • 年月日
      2007-08-20

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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