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2007 年度 実績報告書

放牧草地における草量の空間的不均一性:植生が及ぼす影響、一次生産との関係

研究課題

研究課題/領域番号 18780206
研究機関独立行政法人農業技術研究機構

研究代表者

堤 道生  農業・食品産業技術総合研究機構, 近畿中国四国農業研究センター・粗飼料多給型高品質牛肉研究チーム, 研究員 (70373248)

キーワード放牧 / 草地 / シバ / システム分析 / ライジングプレートメータ / 一次生産量 / 空間分布 / 放牧圧
研究概要

放牧草地では草量に空間的不均一性が生じるが、その草地の生産性や持続性に及ぼす影響は無視できない。放牧草地生産モデルに「草量の不均一性」をパラメータとして導入することで、モデルを全体の挙動をより実際に近づけることが可能と考えられる。そのためには、草量の不均一性の異なる条件下における動態、および生産性との関係を明らかにする必要がある。草量の不均一性の短中期的な動態、あるいは放牧圧との関係について報告があるものの、草量の不均一性の動態と草種との関係および一次生産量への影響は明らかでない。本研究の目的は、「草量の不均一性」を取り入れた放牧草地生産モデルの構築に必要でありかつ現在不明である部分、すなわち、異なる植生条件における草量の不均一性の動態、および草量の不均一性と一次生産の関係について明らかにすることである。加えて、これらの結果を踏まえ、放牧草地生産モデルに「草量の不均一性」を取り入れることの可能性および重要性について検討する。平成19年度は,草量の空間的不均一性と一次生産の関係の解明のため平成18年度から行っている以下の試験を継続した。シバ優占草地に放牧圧の異なる3牧区(それぞれ1ha)を設け、牛群(黒毛和牛繁殖牛)を連続放牧し、各牧区において以下の調査を行った:(1)放牧前(4月下旬)から放牧終了(10月上旬)まで、1週間おきに100点で草量を非破壊的に測定した。測定にはライジングプレートメータを用いた;(2)それぞれの牧区に5つプロテクトケージを設置し、3週間おきにケージ内の草量を測定し、移動させた;(3)放牧開始から放牧終了まで、2週間おきに供試牛の体重を測定した。解析の結果、草量の不均一性が草地の一次生産量に対して有意な負の効果を持っことが示された。上記の試験を平成20年度も継続し、データの蓄積を待ってさらに解析を行い、公表する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 草地における肥沃度の不均一性,バイオマス,バイオマス生産量2008

    • 著者名/発表者名
      塩見正衛・陳 俊・堤 道生
    • 学会等名
      日本草地学会
    • 発表場所
      東北大学(仙台市)
    • 年月日
      2008-03-25

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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