研究課題
若手研究(B)
体細胞クローン胎子の受胎牛は、分娩兆候が弱く難産が起こりやすい。そこで母牛の血中ホルモン濃度や胎盤機能からその原因の解明を試みた。クローン胎子を受胎した牛は、妊娠末期になっても産道の軟化や乳房の発達に必要なエストロジェンの血中濃度が低く、反対に不活性型のエストロジェンの濃度が高いことから、低い活性型/不活性型エストロジェン比が分娩兆候の微弱化の原因であると考えられた。これは、胎盤におけるエストロジェンの活性を制御する遺伝子の発現に異常があることが原因であり、その他にも分娩の進行に関連する遺伝子の発現異常が示唆された。
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Reproduction 136
ページ: 639-647