• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

治療・創薬開発に向けたウイルス由来免疫変調物質の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 18780231
研究機関山口大学

研究代表者

前田 健  山口大学, 農学部, 助教授 (90284273)

キーワードウマ由来培養細胞 / イヌ由来培養細胞 / SLAM発現培養細胞 / ウマヘルペスウイルス / イヌジステンパーウイルス / 赤血球凝集活性 / ヘパリン / gB
研究概要

本年度は、各種ウイルスの増殖に適した培養細胞の作出を行った。
1)ウマヘルペスウイルスの増殖に適した細胞の作出を目的として、ウマ胎児腎臓由来初代培養細胞にSV40のラージT抗原を発現するプラスミドを導入した。その結果、不死化までは至らなかったが、40代にもわたる長期の培養が可能になった。この細胞はFHK-Tc13細胞と名づけた。
2)イヌ胎児腎臓由来初代培養細胞にSV40のラージT抗原を発現するプラスミドを導入し、100代以上の継代が可能なDKT細胞の作出に成功した。このDKT細胞は、イヌヘルペスウイルスの増殖を支持した。
3)イヌジステンパーの増殖に適した細胞を作出するため、イヌのSLAMを発現するプラスミドcSLAM/pDisplayを作出し、イヌ由来の培養細胞A-72とネコ由来培養細胞CRFKに導入した。その結果、二種類のA-72/cSLAMとCRFK/cSLAMが作出された。両細胞ともジステンパーウイルスの増殖を支持し、プラークアッセイを可能にした。
上記細胞を用いて
1)ウマヘルペスウイルス4型のウシ由来培養細胞MDBK細胞馴化株は、ヘパリンを用いて細胞へ感染できるように変異をおこしていることが分かった。また、ウマヘルペスウイルス4型のgBがヘパリン結合蛋白であることが示された。
2)イヌジステンパーウイルスの流行型の血清学的識別が可能になった。
3)ウマヘルペスウイルス1型は赤血球凝集活性を有しているのに対して、ウマヘルペスウイルス4型は赤血球凝集活性を有していなかった。これが、両者の病原性の違いに関与していると考えられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 その他

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 動物のヘルペスウイルス感染病2006

    • 著者名/発表者名
      前田 健
    • 雑誌名

      日本臨床 64

      ページ: 107-112

  • [雑誌論文] Establishment of a novel equine cell line for isolation and propagation of equine herpesviruses

    • 著者名/発表者名
      MAEDA K. et al.
    • 雑誌名

      Journal of Veterinary Medical Science (In press)

  • [雑誌論文] Differentiation of feline coronavirus type I and II infections by virus neutralization test.

    • 著者名/発表者名
      Shiba N et al.
    • 雑誌名

      Veterinary Microbiology (In press)

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi