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2008 年度 実績報告書

組換え遺伝子拡散防止のための樹木の開花制御

研究課題

研究課題/領域番号 18780246
研究機関独立行政法人森林総合研究所

研究代表者

伊ヶ崎 知弘  独立行政法人森林総合研究所, 生物工学研究領域, 主任研究員 (10353567)

キーワード遺伝子組換え / 組換え樹木 / ポプラ / 組換え遺伝子拡散防止策 / 花成抑制
研究概要

近い将来に想定される、地球温暖化対策や地球環境の保全・修復を目的とした遺伝子組換え樹木の植栽によって生じると想定される組換え樹木の花粉や種子の飛散による遺伝子擾乱や生態系の破壊といった事案に対する対策手法の一つとして、組換え遺伝子拡散防止技術が必要であると考えられる。本研究では、モデル樹木として遺伝子情報や実験技術等が蓄積・整備されつつあるポプラ(セイヨウハコヤナギ)を研究対象とし、樹木全般に応用可能な花成抑制技術の開発に必要不可欠と考えられる、花成抑制に関わる遺伝子の単離とその発現特性及びポプラやシロイヌナズナの組換え実験系を利用した遺伝子ごとの花成抑制効果の2つの項目について解析することを目的としている。まず、ポプラから単離した花成抑制遺伝子PnFLC1、PnFLC2、PnFLC3について、それぞれを過剰発現するシロイヌナズナ組換え体を作出したところ、一部で花成遅延を観察した。また、ポプラから単離した減数分裂に関与するPnDmc1を抑制し、さらに、早期開花になるように組換えたポプラでは、胚珠の形成が異常になった花が観察された。これらの結果については、今後、いくつか追加の試験を行い、その結果も含め、原著論文として公表していく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Characterization of expressed sequence tags from a full-length enriched cDNA library of Cryptomeria japonica male strobili2008

    • 著者名/発表者名
      Futamura, N., Totoki, Y., Toyoda, A., Igasaki, T., Nanjo, T., Seki, M., Sakaki, Y., Mari, A., Shinozaki, K., Shinohara, K.
    • 雑誌名

      BMC Genomics 9

      ページ: 383

    • 査読あり
  • [学会発表] 近赤外分光法による根圏有機物組成の分析2009

    • 著者名/発表者名
      中路達郎、野口享太郎、伊ケ崎知弘、小熊宏之
    • 学会等名
      第120回日本森林学会大会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2009-03-27
  • [学会発表] FT/FL1ファミリーを利用したポプラの早期開花2009

    • 著者名/発表者名
      伊ケ崎知弘、西口満
    • 学会等名
      第50回日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2009-03-23

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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