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2006 年度 実績報告書

コラーゲンゲル薄膜を用いたラクトフェリン徐放化細胞培養担体の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18780253
研究機関独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

高山 喜晴  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産草地研究所畜産物機能研究チーム, 主任研究員 (00343989)

キーワード再生医療 / ラクトフェリン / 骨芽細胞
研究概要

ラクトフェリン含有コラーゲンゲル薄膜を作製するために、酸可溶化I型コラーゲンゲルを同容量のウシラクトフェリン含有MEM培養液と混和した後、低温で十分に乾燥させてゲルを乾固させた。この過程でゲルの厚みは5%以下に減少した。作製したラクトフェリン含有コラーゲンゲル薄膜をPBSで2回洗浄して平衡化させた後、37℃の培養条件下に3週間インキュベートした場合、MEM培養液中へのラクトフェリンの継続的な放出が観察された。一方、ゲル薄膜内に残存するラクトフェリンの量は著しく減少し、I型コラーゲンゲル薄膜によるラクトフェリン徐放化が確認された。
ヒト骨肉腫由来の細胞株であるMG63細胞の骨芽細胞への分化培養系を利用し、ラクトフェリン含有I型コラーゲンゲル薄膜の機能を評価した。ゲル薄膜上に播種したMG63細胞を骨芽細胞に分化誘導したところ、コラーゲンゲルへのカルシウム沈着量の継時的な増加が認められた。ウシラクトフェリンを最終濃度1μMで培養液に添加したところ、ゲルへのカルシウムの沈着が無添加区と比較して促進された。また、コラーゲンゲル薄膜上では、ラクトフェリンの細胞増殖促進効果は認められなかった。
ラクトフェリン含有コラーゲンゲル薄膜の上にMG63細胞を播種した場合においても、コントロールと比較してゲルへのカルシウムの沈着が有意に促進されていた。これらの結果からラクトフェリン徐放性のコラーゲンゲル薄膜と骨芽細胞から骨様組織が再生できることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Lactoferrin promotes the collagen gel contractile activity of fibroblasts mediated by lipoprotein receptors.2006

    • 著者名/発表者名
      高山喜晴
    • 雑誌名

      Biochemistry and Cell Biology 84・3

      ページ: 268-274

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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