研究概要 |
生薬・甘草(カンゾウ:Glycyrrhiza glabraを基原とするもの)のEtOH抽出物にPPARγリガンド活性を見出したため,同抽出物についてリガンド活性を指標とした成分検索を実施した。その結果、新規化合物7種を含む計30種のフェノール性化合物を単離し、それらの構造をNMRを中心としたスペクトル解析により決定した。単離された化合物の内、10種の化合物が強いPPARγリガンド活性を示し、活性強度および含有率よりglabridinがEtOH抽出エキスのリガンド活性に大きく寄与していることが示された。また、構造活性相関として、エーテル環が開裂し、水酸基とプレニル基になることでリガンド活性が増強することが明らかとなった。
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