研究課題
本年度は、claudin modulator創製系の構築を以下の項目について行った。1)C-CPSの機能ドメインの同定過去の解析から、C-CPEのC末16アミノ酸中にC-CPEのclaudin-4制御ドメインが存在している可能性が示唆されていた。そこでこれら16アミノ酸のアラニン置換体を作製して、機能ドメインの同定を試みた。その結果、306,310,312番目のチロシン残基がC-CPEのclaudin-4バリアー機能制御活性に関与していることが示唆された。2)C-CPE-PSIF phagemidベクターの作製新規claudin modulator創製系として、蛋白質合成阻害因子(PSIF)をレポーター蛋白質として用いたC-CPE-PSIF発現phagemidを作製し、C-CPE-PSIFがファージ表面上に提示されること、大腸菌の菌体外に分泌されることを確認した。また、各種claudin発現細胞を用いた細胞傷害性試験により、C-CPE-PSIFがclaudin-4指向性を有していることを見出した。以上、本年度はclaudin modulator創製に向けた基礎的な解析およびスクリーニング系の構築を完了した。次年度は、本年度の成果を基に、claudin modulatorのスクリーニングを行う予定である。
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