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2006 年度 実績報告書

血球細胞におけるホスホイノシタイドの生理機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 18790189
研究機関秋田大学

研究代表者

佐々木 純子  秋田大学, 医学部, 助手 (30333371)

キーワードイノシトールリン脂質 / 遺伝子改変マウス / 血球細胞
研究概要

グリセロリン脂質であるホスファチジルイノシトールのリン酸化代謝産物であるホスホイノシタイド(PIs)は、形質膜や細胞内オルガネラの脂質二重膜構成因子として膜の構造を規定するのみならず、脂質代謝・分解酵素により脂質性シグナル分子へと変換され、細胞内シグナル伝達においても重要な役割を果たしている。本研究ではまだ解析の進んでいないPI(3,4)P2の生理機能、特に血球細胞における機能に着目した解析を行うことを目的としている。具体的には、PI(3,4)P2代謝酵素の全身性の欠損マウスは早期胎生致死であったことから、Cre-Lox Pシステムを利用した条件付欠損マウス(floxマウス)を利用する。
本年度はfloxマウスの作製に成功した。129J strain由来マウスES細胞のゲノムライブラリーから、酵素活性中心近辺のcDNAをプローブとしたプラークハイブリダイゼーション法により、ゲノムクローンを単離した。得られたゲノム断片を用いて、酵素活性中心のエクソンの両側にlox P配列を挿入したターゲティングベクターを構築し、ES細胞での相同組み換え体を単離した。このクローンをC57BL/6マウス由来胚盤胞にインジェクトしてキメラマウスを得、C57BL/6マウスとの戻し交配により、floxマウスを作製した。現在、T細胞、B細胞、顆粒球特異的にCreリコンビナーゼを発現するトランスジェニックマウスとの交配を開始している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Control of cell polarity and motility by the PI(3,4,5)P_3 phosphatase SHIP1.2007

    • 著者名/発表者名
      Nishio, M.
    • 雑誌名

      Nature Cell Biol. 9

      ページ: 36-44

  • [雑誌論文] Non-invasive visualization of the lipid product of class I PI3K in transgenic mouse models.2007

    • 著者名/発表者名
      Sasaki, T.
    • 雑誌名

      Biochem.Soc.Trans. 35

      ページ: 215-218

  • [雑誌論文] Crucial role of the small GTPase ARF6 in hepatic cord formation during liver development.2006

    • 著者名/発表者名
      Suzuki, T
    • 雑誌名

      Mol.Cell.Biol. 26

      ページ: 6149-6156

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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