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2006 年度 実績報告書

幹細胞の自己複製におけるSox2遺伝子の機能

研究課題

研究課題/領域番号 18790192
研究機関千葉大学

研究代表者

宮城 聡  千葉大学, 大学院医学研究院, 助手 (20400997)

キーワードSox2 / 神経幹細胞 / 自己複製
研究概要

神経肝細胞におけるSox2遺伝子の役割
Sox2遺伝子の神経幹細胞の自己複製における役割を検討するため、平成18年度は、Nestin-Creトランスジェニックマウスを用いてコンパウンドヘテロマウス(Sox2^<FI/WT>:Nestin-Cre)を作成し、その交配を行った。この結果、コンディショナルノックアウトマウス(Sox2^<FI/FL>:Nestin-Cre)は出生前後に致死であり、組織学的解析から胎生後期において、神経幹・前駆細胞の異常に伴い観察されることが知られる側脳室の拡大およびに脳室層の薄層化が認められた。また、組織化学的解析およびNeurosphere法によるコロニーアッセイの結果、神経幹・前駆細胞数の減少が認められた。しかし、形成された1次コロニーは、野生型と同等の2次コロニーの形成能を持ち、神経分化の効率が低下するものの分化多能性も維持されていた。従って、本研究から、Sox2は神経幹・前駆細胞の質的制御には関与せず、その量的な制御に重要な機能を有することが明らかになった。神経幹細胞では、Sox2と同じ遺伝子ファミリーに属するSox1およぴにSox3が発現することが知られており、これらの機能が重複する可能性が示唆されている。今後、これら遺伝子によるSox2欠損神経幹細胞の表現系の相補性について解析する予定である。
精子幹細胞におけるSox2遺伝子の役割
Sox2遺伝子の精子幹細胞の自己複製における役割を検討するため、現在、精子幹細胞特異的にCre recombinaseを発現するNgn-Creマウスを用いて、成獣の精巣特異的にSox2を欠損するマウスの作製準備中である。今後、得られたホモマウスの生殖能力の検定および精巣の組織学的解析を精子幹細胞の自己複製に注目し行う予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] The Sox2 regulatory region 2 functions as a neural stem cell-specific enhancer in the telencephalon.2006

    • 著者名/発表者名
      Miyagi, S.
    • 雑誌名

      J. Biol. Chem. 281

      ページ: 13374-13381

  • [雑誌論文] Putative "stemness" gene jam-B is not required for maintenance of stem cell state in embryonic, neural, or hematopoietic stem cells.2006

    • 著者名/発表者名
      Sakaguchi, T.
    • 雑誌名

      Mol. Cell. Biol. 26

      ページ: 6557-6570

  • [雑誌論文] Bmil cooperates with Dnmtl-associated protein 1 in gene silencing.2006

    • 著者名/発表者名
      Negishi, M.
    • 雑誌名

      Biochem. Biophys. Res. Commun. 353

      ページ: 992-998

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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