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2006 年度 実績報告書

B細胞分化・活性化制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18790199
研究機関京都大学

研究代表者

權田 裕之  京都大学, 医学研究科, 教務補佐員 (00362517)

キーワードB細胞活性化 / 転写制御因子SIP-1 / B細胞分化
研究概要

申請者は、B細胞の分化・活性化機構の分子メカニズムを癬析する手段として、抗体遺伝子のSHMとCSRに必須な酵素であるAIDの発現が、分化抑制因子Id2と転写因子Pax5によって制御されていることを報告した。この報告の中で、申請者が確立したAID locusのプロモーターアッセイ系が、AID発現をモニタリングするツール、すなわちB細胞の活性化をモニターしうるツールであることを示した。(J ExP Med.,2003)このアッセイ系を用いてB細胞の分化・活性化機構に関与する分子の探索と解析を引き続き行なう過程で、転写制御因子SIP-1がこれらの制御機構に関与していることを申請者は見いだした。(未発表)このSIP-1はCtBPと結合すること、さらにCtBPを含む転写抑制因子複合体を構成する分子群の一員であること、E-cadherinのプロモーター領域を用いたルシフェラーゼアッセイにて転写抑制に働く等の報告から、転写抑制因子として機能すると考えられている。
申請者は、このSIP-1遺伝子の欠損マウスをすでに入手済みであり、このマウスを野生型マウスと比較することでB細胞分化・活性化機構におけるSIP-1の役割を解明することを計画している。具体的には、B細胞の初代培養系を用いて(1)CSR誘導アッセイ、(2)B細胞の分化・活性化に関与する遺伝子群のRT-PCR、(3)ゲルシフトアッセイを用いたAID locusへのSIP-1タンパク質の親和性、(4)クロマチン免疫沈降法を用いたAID locusへのSIP-1タンパク質の結合能などを解析中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Spontaneous large-scale lymphoid neogenesis and balanced autoimmunity versus tolerance in the stomach of H+/K+-ATPase-reactive TCR transgenic mouse2006

    • 著者名/発表者名
      Katakai T, et al.
    • 雑誌名

      J Immunol. 177(11)

      ページ: 7858-7867

  • [雑誌論文] HB-1, an acute myeloid leukemic cell line with the capability of infiltrating into the brain in CBA/N mice.2006

    • 著者名/発表者名
      Jiang HJ, et al.
    • 雑誌名

      Sheng Li Xue Bao. 58(4)

      ページ: 377-383

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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