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2006 年度 実績報告書

新規NFκB相互作用分子による転写制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18790208
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

朝光 かおり  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助手 (20381783)

キーワードNFκB / 発現制御 / 転写
研究概要

転写因子NF-κBの活性制御機構を解析するために、NF-κBのサブユニットの一つp65(Rel A)N末をbaitにしてyeast two hybridスクリーニングを行った。そのうち、複数クローンが独立に得られた分子(AKIP1,FKBP4)について、相互作用の確認と機能解析を行った。まず、AKIP1については、in vitro、in vivoでp65と結合する事を確認し、ルシフェラーゼアッセイを用いた機能解析の結果から、AKIP1はNF-κBの転写活性を正に制御する事が明らかになった。しかしながら、昨年の11月にGaoたちにより本分子がp65と結合しNF-κB活性を負に制御すると報告されたため、現在、我々の結果と異なる点について検討を行っている。他方、FKBP4については、p65とin vivoで結合する事と、本分子がNF-κBの転写活性に必須の分子である知見が得られつつあり、現在さらに検討を行っている。
また、新たなNF-κB阻害剤の探索と新規IKKβ阻害剤であるACHPの白血病細胞に対する効果を検討た。まず、新規NF-κB阻害剤として、香木に含まれるマグノロールがIκBの分解抑制を介さずに、NFBの核移行を阻害し抗NF-κB活性を持つことを明らかにした。他方、ACHPについては、白血病細胞にて見られる恒常的なNF-κB活性化を阻害し、細胞をアポトーシスに導くことを明らかにした。NF-κの恒常的な活性化が見られる悪性腫瘍においてNF-κB阻害剤の治療的有効性を示す結果と考えられ、後、我々が見いだしたNF-κB阻害剤の治療効果についても検討していく予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] NF-kB signaling and carcinogenesis.2007

    • 著者名/発表者名
      Okamoto, T.
    • 雑誌名

      Curr.Pharm.Design. 5

      ページ: 447-462

  • [雑誌論文] Induction of cell death in adult T-cell leukemia cells by a novel I κB kinase inhibitor.2006

    • 著者名/発表者名
      Sanda, T.
    • 雑誌名

      Leukemia 20

      ページ: 590-598

  • [雑誌論文] Inhibition of Human Immunodeficiency Virus Type 1 (HIV-1) Replication in Latently Infected Cells by a Novel IKK Inhibitor.2006

    • 著者名/発表者名
      Victoriano, A.F.B
    • 雑誌名

      Antimicrob.Agents.Chemother. 50

      ページ: 547-555

  • [図書] 転写因子・転写制御キーワードブック2006

    • 著者名/発表者名
      朝光 かおり
    • 総ページ数
      5
    • 出版者
      用土社

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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