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2008 年度 実績報告書

ヒト胎児に由来する組織からの効率的な間葉系幹細胞の単離技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18790211
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

須藤 和寛  独立行政法人理化学研究所, 細胞材料開発室, 協力研究員 (10392002)

キーワードヒト羊膜 / マーカー / 間葉系幹 / 前駆細胞 / 純化
研究概要

昨年までに、ヒト羊膜中には骨、軟骨、脂肪細胞への分化能を有する間葉系幹/前駆細胞が存在することを明らかにし、それらの細胞はCD90、CD166、NGFRのいずれかの細胞表面抗原を利用することによって、ヒト羊膜より効率良く回収できる可能性を示唆することができた。本年度は、これらのマーカーのうち、CD90およびCD166を組み合わせる事によって、さらに間葉系幹/前駆細胞を純化することが可能かどうかを検討した。ヒト羊膜中のCD90陽性細胞およびCD166陽性細胞の割合は検体によって大きく異なり、それぞれ19.3±7.1%、13.3±5.3%であったが、これら2つのマーカーを共に発現している細胞は存在しないことが明らかになった。このことから、ヒト羊膜中に存在する間葉系幹/前駆細胞の純化においてこれらのマーカーを組み合わせて使用しても、それぞれのマーカーを単独で使用する以上の効果は得られないことが明らかになった。一方、in vitroで培養・増殖させた分化能を持つヒト羊膜由来細胞はほぼ全てCD90およびCD166を共に発現していることから、培養によってヒト羊膜中には存在しない表現型を持つ細胞が出現してくることが示唆された。in vitroにおいて培養した間葉系幹/前駆細胞の発現するマーカーを解析することによって得られた結果を元に、生体内における間葉系幹/前駆細胞を純化するためのマーカーを探索することはそれほど有効ではない可能性が考えられ、間葉系幹/前駆細胞をヒト羊膜より純化するためには分化能を反映するマーカーの探索を行う必要があることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Mesnchymal progenitors able to differentiate into osteogenic, chondrogenic, and/or aduoigenic cells in vitro are present in most primary fibroblast-like cell populations.2008

    • 著者名/発表者名
      Kazuhiro Sudo
    • 学会等名
      World congress on in vitro biology
    • 発表場所
      Tsuson, Arizona
    • 年月日
      2008-06-17

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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