研究課題
若手研究(B)
神経系や骨格筋のようなミトコンドリア依存性の高い組織では、正常なミトコンドリア機能の維持がきわめて重要である。研究代表者はミトコンドリアに注目した解析により、FALS の病態発症のメカニズムと新規治療法の開発に取り組み、研究期間内に以下のことを明らかにした。(1)細胞質局在だと言われていたSOD1(Cu/Zn-SOD1)はミトコンドリアに可逆的に結合局在し、ミトコンドリアの機能とその局在に相関関係がある。(2)家族性筋萎縮性側索硬化症モデルマウス(FALS Tg)を用いた解析の結果、FALSでは病態の発症及び進行にミトコンドリアの機能障害が関与している。(3)ミトコンドリア保護作用のあるカルニチンはFALS Tgの病態発症遅延効果と延命効果がある。
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