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2006 年度 実績報告書

フレンドウィルス感染抵抗性遺伝子Rfv-3の分子クローニングと機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 18790284
研究機関近畿大学

研究代表者

金成 安慶  近畿大学, 医学部, 助手 (60351590)

キーワードフレンドウイルス / ウイルス抵抗性遺伝子 / トランスジェニックマウス / Rfv-3 / AWySn / J
研究概要

フレンドウイルスの感染の成立には宿主側の遺伝的背景が非常に重要な因子として考えられている。Rfv-3遺伝子は、第15番染色体上に存在することが知られており、感染後15日目の中和抗体価を指標にマッピングを行ってきた。その結果、第15番染色体上のD15Mit1からD15Mit118の約3Mbの領域に存在することを突きとめた。この領域には92の遺伝子が存在し、Rfv-3遺伝子型の感受性系統と抵抗性型系統の間でのこれらの遺伝子発現の比較や、ゲノムの一次配列の比較から、候補遺伝子を決定し、フレンドウイルス抵抗性であるB10.A系統由来の候補遺伝子をAWySn/J系統マウスに導入したトランスジェニックマウスを作成した。この候補遺伝子は、B細胞特異的な表面受容体遺伝子で、膜貫通部位にレトロポゾンの挿入が見られ、そのため、AWySn/J系統マウスは成熟B細胞の数が少ないことがわかっている。
本年度は、繁殖交配したトランスジェニックマウスの解析を主に行った。Rfv-3候補遺伝子の導入により、成熟B細胞の数が、Rfv-3候補遺伝子座の遺伝子型が同じである(AWySn/JxB10.A)F1系統マウスと同じになると期待されたが、実際は、わずかに上昇したのみであった。導入したRfv-3候補遺伝子の発現を見ると、(AWySn/JxB10.A)F1と比較して低いため、感受性型候補遺伝子のdominant Negative効果を打ち消せないと考えられた。そこで、発現系より強固な発現の期待できるベクターを使用し、新規のトランスジェニックマウスの作成を試みるとともに、骨髄細胞への導入も計画し、予備実験を続けている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 その他

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Isolation and Characterization of a Novel Human Radiosusceptivility Gene, Np952006

    • 著者名/発表者名
      Muto M., et al.
    • 雑誌名

      Radiat. Res. 166(5)

      ページ: 723-733

  • [雑誌論文] Apolopoprotein B mRNA-Editing Enzyme Catalytic Polypeptide-Like 3G; A Possible Role in the Resistance to HIV of HIV exposed Seronegative Individuals.

    • 著者名/発表者名
      Biasin M., et al.
    • 雑誌名

      J. Infec. Dis. (In press)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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