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2007 年度 実績報告書

マウスES細胞から成熟内胚葉系細胞への選択的分化誘導法の確立とその応用の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18790459
研究機関京都大学

研究代表者

多田 真輔  京都大学, 医学研究科, 助教 (60419447)

キーワード内胚葉系細胞 / マイクロアレイ / 分化誘導
研究概要

我々がすでに確立しているマウスES細胞から内胚葉系細胞への分化誘導系を用いて内中胚葉細胞を分化誘導した後、内胚葉系前駆細胞のみをソーティングにより抽出、さらにHNF6などの内胚葉系遺伝子の効率的な分化誘導法を検討した結果、いくつかの成長因子や液性因子を組み合わせ、かつある種のコラーゲンコーティングを施した培養皿でさらに分化誘導を行うことで、比較的効率的にHNF6などの内胚葉系遺伝子が誘導されることを証明した。現在のところ選択的に次なる段階の内胚葉系細胞を誘導することは可能となっていないが、成熟内胚葉系細胞への分化過程の次なるステップへ進む可能性が示されたことは、目的とする細胞を純化しかつ大量に獲得するという目的を果たすという意味において、重要な成果であったといえる。
すでに確立した内胚葉分化誘導系の中で、大量に獲得できる細胞分画であるGoosecoid陽性Eカドヘリン陽性分画(内胚葉系前駆細胞分画)とGoosecoid陽性Eカドヘリン陰性分画(中胚葉系細胞)をDNAマイクロアレイでの比較解析にて、いくつかの遺伝子が内胚葉系前駆細胞分画に特異的に発現することを確認した。その中で、ある接着因子がマウス胚の内胚葉系細胞にのみ発現していることをin situ hybridizationにより証明した。この方法が内胚葉分化にかかわる遺伝子など、重要な分子の拾い上げに有効な方法であることが示された。また、Goosecoid陽性E-カドヘリン陽性分画、またその分画から確立した数ヶ月間継代培養可能な内胚葉系細胞株のin vivoでの応用研究では、マウスへの細胞移植実験での生着率が低く、更なる工夫が必要であると考えている。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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