§PDC-E_2特異的T細胞を活性化するxenobioticの同定 PBC患者末梢血単核球を分離、T細胞分画および樹状細胞(DC)分画を調整し、分離したDCにリコンビナントPDC-E_2蛋白を添加し取込ませた後に、ヒトrGM-CSF、rIL-4存在下で24時間培養しDCを成熟化させ抗原を提示させた。このPDC-E_2パルスDCとT細胞をヒトrIL-2、10%非働化ヒトAB血清含有RPMI-1640培養液で24時間混合培養し、培養後のT細胞を0.2〜0.3個/wellになるように濃度調整しマイクロプレートにまき、再度リコンビナントPDC-E_2蛋白、rIL-2、PHAを添加し、X線照射したフィーダー細胞SRBCの存在下で7日間培養、増殖してきたT細胞クローンを限界希釈法によりクローニングし培養を続け、各クローンのPDC-E_2蛋白刺激時の増殖反応を^3H-Thymidine法により評価して選別し、PDC-E_2特異的T細胞クローンを5種類得ることができた。 ついで、96穴丸底培養プレートの各ウエルに合成PDC-E_2ペプチド(IETDKATIGFEVQEE)をメチルケトン化アガロース処理してコーティングし、各ウエルにAMA陽性PBC患者血清反応性検討で用いた計139種類のリポ酸及び構造が類似したxenobioticを別々に加え、DMSO存在下で2時間反応させてPDC-E_2ペプチドのリジン残基に結合させた。この各ウエルに上記のPDC-E_2特異的T細胞クローンをそれぞれ4x10^4個加え、PMA、rIL-2存在下48時間培養、培養終了16時間前に^3H-Thymidineを添加し培養終了後の上清中の^3H-Thymidine量の測定により、PDC-E_2特異的T細胞クローンの各種xenobioticに対する反応性の検討を現在行っている。
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