• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

転写因子PU.1による肺胞マクロファージへの分化調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18790530
研究機関山形大学

研究代表者

阿部 修一  山形大学, 医学部, 助手 (40400543)

キーワードマクロファージ / 自然免疫 / 転写因子 / GM-CSF / PU.1
研究概要

肺胞マクロファージの分化・活性化における転写因子PU.1の役割を明らかにするため、まず、顆粒球・単球コロニー刺激因子(GM-CSF)ノックアウトマウス由来の肺胞マクロファージ細胞株(mAM)を研究に用いた。GM-CSFノックアウトマウスは肺胞蛋白症類似の病像を呈し、AMの自然免疫能が低下していることが知られている。mAMにおけるPU.1の遺伝子発現レベルをreal time PCRで検討したところ、コントロールの肺胞マクロファージに比べて、著しく発現レベルが低下していた。この結果は気管支肺胞洗浄により回収したGM-CSFノックアウトマウスの肺胞マクロファージを用いた実験結果と同様の傾向であった。また、mAMでは単球コロニー刺激因子(M-CSF)の発現や産生が亢進していた。
さらにPU.1自身の役割を明確にするために、我々はRNA interference (RNAi)の手法を用いて、分化したマクロファージのPU.1をノックダウンした。すなわちマウスマクロファージ細胞株RAW264.7へのPU.1 siRNA導入細胞を確立している。引き続いてこの細胞を用いてreal time PCRにより種々の遺伝子発現解析を検討している。現在はマクロファージから産生されるサイトカイン(例えばTNF-αやIL-1β、IL-6、IL-8、IL-10など)あるいはマクロファージの分化に重要な他の転写因子群(例えばICSBPやMafBなど)について、それぞれのPCRプライマーを設計し、各々の反応条件を検討しているところである。同時にこれらのサイトカインや転写因子に対するELISAやWestern blottingについて、それぞれ実験条件の最適化を進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] A single nucleotide polymorphism in the CCL1 gene predicts acute exacerbations in chronic obstructive pulmonary disease.2006

    • 著者名/発表者名
      Takabatake N, Shibata Y, Abe S, et al.
    • 雑誌名

      Am J Respir Crit Care Med 174

      ページ: 875-885

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi