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2006 年度 実績報告書

間質性肺炎を発症する挿入突然変異マウスの病態解析および原因遺伝子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 18790551
研究機関順天堂大学

研究代表者

高橋 史行  順天堂大学, 医学部, 助手 (70327823)

キーワード突発性間質性肺炎 / nucep 7 / 挿入突然変異ハウス
研究概要

特発性間質性肺炎(idiopathic interstitial pneumonia: IIP)は炎症性細胞、免疫担当細胞の集積を主徴とする胞隔炎に始まり、最終的には肺間質および肺胞腔に線維化を中心とする組織りモデリングを来し、低酸素血症、呼吸不全を呈するきわめて予後不良の疾患である。その発症要因として遺伝的素因、免疫異常、ウイルス感染、環境因子の関与などが疑われているが未だ明らかになっておらず、同様の病態を呈する疾患動物モデルの樹立はその病態および治療法の解明に有用なツールとなる可能性がある。
脳疾患関連の原因遺伝子(nucep 7)の機能解析を目的としたTgマウスは1ラインのF2世代のホモ個体はほぼ全例、呼吸不全で死亡する。このラインはtransgeneがある遺伝子中に挿入された挿入突然変異(insertional mutagenesis)マウスであると考えられる。蛍光標識ラベルしたtransgeneの断片をプローブとしたFISH解析により、transgeneは第3番染色体B領域付近にマップされていることがわかっている。しかしMouse genome informationを基にして、マッピングデータから第3番染色体上における挿入箇所近傍の遺伝子を検索したが、現在のところは可能性のある遺伝子は同定しえなかった。
本マウスは出産後非常に早期に死亡してしまうことや、Tgマウスがなかなか生まれない事などの間題があり非常に少数例での検討となったが、肺組織の病理学的検討で好中球を中心とした著明な炎症性細胞の浸潤、集積を認めた。現在のところ発現解析では本マウスに生じた肺病変のメカニズムを解明するデータは得られていないが、今後は帝王切開法なども併用してマウスの解析匹数を増やしていく予定である。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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