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2006 年度 実績報告書

視神経脊髄型多発性硬化症の病態解析-血管関連因子を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 18790596
研究機関九州大学

研究代表者

小副川 学  九州大学, 病院, 助手 (60380614)

キーワード脳神経疾患 / 脳・神経 / 病理学 / 免疫学 / 遺伝子
研究概要

Poserの診断基準にてclinically definite MSと診断された50例(採血時年齢41.6±16.0歳)および健常対照22例(33.2±8.7歳)の血清を使用し、ELISA法にてvascular endothelial growth factor(VEGF)、acidic fibroblast growth factor(FGF)、basic FGF、platelet-derived growth factor(PDGF)-AA、-AB、-BBなどの血管関連因子を測定。病期(再発期、寛解期)、病型(OS-MS、C-MS)に分け、健常対照を含め比較統計した。
MS再発期,MS寛解期及び健常対照群における血管関連因子の検討
MS再発期においてMS寛解期と比べ、血清VEGF値が有意に高かった(320.5±316.1pg/ml vs. 46.1±23.9pg/ml、ρ=0.0003)。またMS再発期は健常対照と比べても有意に血清VEGF値が高値であった(320.5±316.1pg/ml vs. 131.0±158.9pg/ml、ρ=0,0303)。その他の血管関連因子に関しては3群問にて有意差はみられなかった。
OS-MS、C-MS及び健常対照群における血管関連因子の検討
C-MSにおいて健常対照群と比べ、血清basic FGF値が有意に高かったが、OS-MSとの差異は明らかではなかった。その他の血管関連因子に関しては3群間にて有意差はみられなかった。
また、MSを再発期と寛解期にわけて、それぞれMSにおける脊髄MRI上のT2高信号病変の長さと血清VEGF値の相関を調べると、再発期において正の相関が示された(r=0.650、ρ=0.0023)。血清VEGF値はOS-MSにおいてのみ検査時年齢と正の相関を示した(r=0.714、ρ=0.0100)。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Upregulation of vascular growth factors in multiple sclerosis : Correlation with MRI findings2006

    • 著者名/発表者名
      Su JJ, et al.
    • 雑誌名

      Journal of the Neurological Sciences 243・1-2

      ページ: 21-30

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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