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2006 年度 実績報告書

オン・デマンド増殖の可能な遺伝子改変動物由来膵島細胞の樹立

研究課題

研究課題/領域番号 18790626
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

藤本 啓  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (40372974)

キーワード再生医療 / 膵島細胞
研究概要

オン・デマンド増殖可能な遺伝子改変動物由来膵島細胞の樹立を目的として、膵島の増殖・分化に関する転写因子が重要と考え、以下の方法でスクリーニングを行った。
膵島の増殖・分化に関与する可能能のある転写因子をサブクローニングし、マウスインスリノーマの細胞株であるMIN6細胞にトランスフェクションし、グルクース応答性およびKCI応答性インスリン分泌を検討した。スクリーニングの結果、MODY5の原因遺伝子であるHNF1βで非常に興味深い結果を得た。そこで、ヒトでの変異の報告のある変異をHNF1β遺伝子に移入することで、表現型を検討した。変異型HNF1β遺伝子を導入したMIN6細胞株では基礎インスリン分泌で変化をないものの、グルクース応答性インスリン分泌は低下し、KCI応答性インスリン分泌は保たれていた。この結果は、MODY5の患者ではSU受容体であるK_<ATP>チャネルを刺激することインスリン分泌が得られる可能性があることを示唆した。
近年、アミノグリコシド系薬剤の存在下ではナンセンス変異があっても一部は翻訳されるread throughという現象が報告された。そこで、ナンセンス変異を移入した変異型HNF1β遺伝子を導入したMIN6細胞株にアミノグリコシド系薬剤を添加し各種インスリン分泌刺激剤におけるインスリン分泌を検討中である。さらに、ナンセンス変異はnonsennse-mediated decay (NMD)というpathwayでdegradationされるという報告があり、変異型HNF1β遺伝子におけるNMDについて検討中である。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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