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2007 年度 実績報告書

オン・デマンド増殖可能な遺伝子改変動物由来膵島細胞の樹立

研究課題

研究課題/領域番号 18790626
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

藤本 啓  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (40372974)

キーワードインスリン分泌 / MODY
研究概要

オン・デマンド増殖可能な遺伝子改変動物由来膵島細胞の樹立を目的として、膵島の増殖・分化に関する転写因子が重要と考え、以下の方法でスクリーニングを行った。膵島の増殖・分化に関与する可能能のある転写因子をサブクローニングし、マウスインスリノーマの細胞株であるMIN6細胞にトランスフェクションし、グルクース応答性およびKCI応答性インスリン分泌を検討した。スクリーニングの結果、MODY5の原因遺伝子であるHNF1βで非常に興味深い結果を得た。そこで、ヒトでの変異の報告のある変異をHNF1β遺伝子に移入することで、表現型を検討した。変異型HNF1β遺伝子を導入したMIN6細胞株では基礎インスリン分泌で変化をないものの、グルクース応答性インスリン分泌は低下し、KCI応答性インスリン分泌は保たれていた。この結果は、MODY5の患者ではSU受容体であるK_<ATP>チャネルを刺激することインスリン分泌が得られる可能性があることを示唆した。
糖尿病に伴う動脈硬化に酸化ストレスが関係することは様々な報告がるが、どのような遺伝子が関与しているかは明らかではない。そこで本研究では、酸化ストレスに関係する遺伝子の多型と2型糖尿病における冠動脈の石灰化を明らかにすることを目的とした。2型糖尿病患者91名において冠動脈の石灰化とGlutathione peroxidase-1(GPx-1), Catalase, Mn-SOD, Cu/Zn-SODのSNPsとの関係を検討した。GPx-1遺伝子のPro/Leu群はPro/Proに比べて有意に動脈硬化が進行していた。2型糖尿病患者においてGPx-1遺伝子のPro/Leu群はGPx-1による酸化ストレスの消去効果が少ないことで冠動脈の石灰化が進行することが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] In vitro and Pathological Investigations of MODY5 with the R276X-HNF1β (Tcf2) Mutation2007

    • 著者名/発表者名
      Fujimoto K, Sasaki T, Hiki Y, Nemoto M, Utsunomiya Y, Yokoo T, Nakai N, Ohashi T, Hosoya T, Eto Y, Tajima N.
    • 雑誌名

      Endocrine Journal (In press)

  • [雑誌論文] Genetic association of glutathione peroxidase-1 with coronary artery calcification in type 2 diabetes: a case control study with multi-slice computed tomography.2007

    • 著者名/発表者名
      Nemoto M, Nishimura R, Sasaki T, Hiki Y, Miyashita Y, Nishioka M, Fujimoto K, Sakuma T, Ohashi T, Fukuda K, Eto Y, Tajima N.
    • 雑誌名

      Cardiovasc Diabetol. (In press)

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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