炎症における凝固XIII因子の役割についての研究

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18790646
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 血液内科学
• 研究機関: 山形大学
• 研究代表者: 惣宇利 正善 山形大学, 医学部, 講師 (20292419)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• キーワード: XIII因子 / 炎症 / サイトカイン / 細胞増殖 / 細胞分化 / 単球 / マクロファージ / 巨核球 / 血小板

研究概要

リポポリサッカライドで惹起される炎症反応において、血漿中の凝固XIII因子が組織内の血管内皮傷害に応答した微小血栓形成に関与して出血を阻止すること、単球/マクロファージ細胞内に存在するXIII因子が傷害組織へのマクロファージの浸潤に寄与することが強く示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] 凝固XIII因子欠損マウスにおけるオス特異的な心臓傷害 (2009)
  • 著者名/発表者名: 惣宇利正善
  • 雑誌名: 日本血栓止血学会誌 20(1) ページ: 37-47
• [雑誌論文] Sushi domains in the B subunit of factor XIII responsible for oligomer assembly (2008)
  • 著者名/発表者名: Souri M, Kaetsu H, Ichinose A
  • 雑誌名: Biochemistry 47(33) ページ: 8656-8664
  • 査読あり
• [雑誌論文] Factor XIII transglutaminase supports hematogenous tumor cell metastasis through a mechanism dependent on natural killer cell function (2008)
  • 著者名/発表者名: Palumbo JS, Barney KA, Blevins EA, Shaw MA, Mishra A, Flick MJ, Kombrinck KW, Talmage KE, Souri M, Ichinose A, Degen JL
  • 雑誌名: J Thromb Haemost 6(5) ページ: 812-819
  • 査読あり
• [雑誌論文] Male-specific cardiac pathologies in mice lacking either the A or B subunit of factor XIII (2008)
  • 著者名/発表者名: Souri M, Koseki-Kuno S, Takeda N, Yamakawa M, Takeishi Y, Degen JL, Ichinose A
  • 雑誌名: Thromb Haemost 99(2) ページ: 401-408
  • 査読あり
• [雑誌論文] Administration of factor XIII B subunit increased plasma factor XIII A subunit levels in factor XIII B subunit knock-out mice (2008)
  • 著者名/発表者名: Souri M, Koseki-Kuno S, Takeda N, Degen JL, Ichinose A
  • 雑誌名: Int J Hematol 87(1) ページ: 60-68
  • 査読あり
• [学会発表] Male-specific cardiac pathologies in mice laking either the A or B subunit of factor XIII (2008)
  • 著者名/発表者名: Souri M, Koseki-Kuno S, Takeda N, Yamakawa M, Takeishi Y,Degen JL, Ichinose A
  • 学会等名: 第31回日本血栓止血学会学術集会学術奨励賞受賞講演
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 20081120-22
• [学会発表] Moving Outside: Translocation of a 'Cytosolic' Transglutaminase, the A Subunit of Coagulation Factor XIII (2008)
  • 著者名/発表者名: Ichinose A, Kasahara K, Kaetsu H, Souri M
  • 学会等名: The 34th JSBBA Symposium on Chemistry and Biology
  • 発表場所: Nagoya
  • 年月日: 2008-09-27
• [学会発表] 血漿トランスグルタミナーゼ(凝固XIII因子)の細胞内局在と機能 (2007)
  • 著者名/発表者名: 惣宇利正善, 一瀬白帝
  • 学会等名: BMB2007(第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会合同大会)ワークショップ
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 20071211-15
• [学会発表] 後天性凝固第XIII 因子欠乏が原因と考えられた筋肉内血腫の1例 (2007)
  • 著者名/発表者名: 澤田暁宏, 日笠聡, 徳川多津子, 角田ちぬよ, 小川啓恭, 惣宇利正善, 一瀬白帝
  • 学会等名: 第30回日本血栓止血学会学術集会
  • 発表場所: 三重
  • 年月日: 20071115-17
• [学会発表] 一過性に凝固第XIII因子活性の著明な低下を認めた頚部リンパ管腫の1例 (2007)
  • 著者名/発表者名: 西川拓朗, 川上清, 惣宇利正善, 一瀬白帝
  • 学会等名: 第30回日本血栓止血学会学術集会
  • 発表場所: 三重
  • 年月日: 20071115-17
• [学会発表] 遷延する血液凝固第XIII因子活性低下を認めた反復性脳内出血の1男子例 (2007)
  • 著者名/発表者名: 安藝薫, 桑原健太郎, 前田美穂, 福永慶隆, 惣宇利正善, 一瀬白帝
  • 学会等名: 第30回日本血栓止血学会学術集会
  • 発表場所: 三重
  • 年月日: 20071115-17
• [学会発表] 原因不明の後天性XIII因子欠乏症の診断と管理 : 抗体は必ずしも全例の原因ではない (2007)
  • 著者名/発表者名: 一瀬白帝, 惣宇利正善, 雀部誠, 小谷信行, 溝部貴光, 田中綾, 塚田順一, 石田文宏, 伊藤俊朗, 杉田憲一, 安藝薫, 澤田暁宏, 日笠聡, 西川拓朗, 江浦瑠美子, 川上清
  • 学会等名: 第30回日本血栓止血学会学術集会
  • 発表場所: 三重
  • 年月日: 20071115-17
• [学会発表] 第XIII因子インヒビター(自己抗体)による後天性第XIII因子欠乏症の2例 (2007)
  • 著者名/発表者名: 溝部貴光, 田中綾, 白幡聡, 塚田順一, 惣宇利正善, 一瀬白帝
  • 学会等名: 第30回日本血栓止血学会学術集会
  • 発表場所: 三重
  • 年月日: 20071115-17
• [学会発表] 凝固XIII因子ノックアウトマウスの分子病態 ; 病因論の一元化と新しい機能/機構の追究 (2007)
  • 著者名/発表者名: 一瀬白帝, 久野・小関しおり, 惣宇利正善
  • 学会等名: 第69回日本血液学会第49回日本臨床血液学会合同総会学会シンポジウム
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 20071011-13
• [学会発表] 細胞膜ラフトにおけるXIII因子Aサブユニットの局在 (2006)
  • 著者名/発表者名: 惣宇利正善, 岩田宏紀, 張偉光, 一瀬白帝
  • 学会等名: 第29回日本血栓止血学会
  • 発表場所: 宇都宮
  • 年月日: 20061116-18
• [図書] 遺伝子クローニングと塩基配列決定法(一瀬白帝・鈴木宏治編, 図説・分子病態学(改訂4版)) (2008)
  • 著者名/発表者名: 惣宇利正善, 一瀬白帝
  • 総ページ数: 142-147
  • 出版者: 中外医学社