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2006 年度 実績報告書

関節リウマチにおけるスフィンゴシンキナーゼ1の働き

研究課題

研究課題/領域番号 18790688
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

河野 正孝  京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (60405256)

キーワード関節リウマチ / スフィンゴシンキナーゼ1 / 炎症 / コレーゲン関節炎 / ノックアウトマウス
研究概要

関節炎におけるスフィンゴシンキナーゼ1(Sphk1)の働きを検討するため、Sphk1ノックアウト(KO)マウスを用いコラーゲン関節炎モデルを作成した。C57BL/6及び129/svの背景を持つSphklKOマウス(J Biol Chem.2003;279:52487)に対しコラーゲン関節炎モデルに適したDBA/1Jマウスを6世代backcrossし、F6世代のSphk1+/-の雄及び雌を交配し生まれた野生型(WT)及びKOマウス及びその子孫を実験に用いた。ウシII型コラーゲンを第1日、完全型アジュバントを第1日及び第21日に接種することで関節炎を誘導し、第60日まで観察、関節炎の程度を検討後屠殺した。屠殺後、関節炎組織をホルマリン固定しH&E染色で組織の状態を評価比較した。関節炎の発生頻度や時期、また関節スコアで評価した重症度はSphk1 WTマウス及びKOマウスにおいて差異を認めずともに激しい関節炎を発症した。また60日後の組織学的な検討ではともにパンヌスの形成と軟骨の破壊を認め慢性の滑膜炎の所見を呈した。また組織レベルでのスフィンゴシン1リン酸(SIP)のレベルをHPLC法を用い前足の組織で測定したところ、免疫をする前とコラーゲン関節炎を誘導した後のSlPレベルはそれぞれ免疫前ではSphkl WTマウスで3.9±0.5、KOマウスで5.5±0.4また誘導後ではWTで4.9±0.7、KOで5.2±1.3pmol/mg proteinと変化を認めなかった。これらの結果はSphk2による代償機転の関与を示唆すると考えた。関節炎の急性期における検討として現在モノクローナル抗体カクテルを用いた関節炎モデルを用い、関節炎の程度や組織学的検討を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Normal acute and chronic inflammatory responses in sphingosine kinase 1 knockout mice2006

    • 著者名/発表者名
      Michaud J, Kohno M, Proia RL, Hla T
    • 雑誌名

      FEBS Letters 580(19)

      ページ: 4607-4612

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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