研究概要 |
1)免疫組織化学:レット症候群の脳内モノアミン濃度が生後2週以降に野生型マウスに比べて低値となる現象について,病理学的に検討した。具体的にはレット症候群モデルマウスの大脳皮質,基底核,脳幹部についてTH抗体,TPH抗体,DBH抗体を用いて検討した。青班核,黒質,縫線核の陽性細胞数は優位な違いは認められなかった。このことはMeCP2欠損マウスにおいて神経細胞の発生は正常であり,その後のモノアミン濃度の低下は細胞死によるものではなく神経細胞の成熟やシナプス形成の異常が病態であることを示唆するものと考えられた。 2)細胞培養系を用いた研究:Neuro2A(当初はP19の計画だったが変更した)をもちいてRNAi法によるMecp2抑制系を作成した。
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