骨髄由来ヒト間葉系細胞および子宮内膜由来ヒト間葉系細胞を分離・培養し、ムコ多糖症VII型モデルマウスの大腿筋に移植し、移植後1週間、4週間、長期間で、投与部位である大腿筋において、移植細胞の筋肉への分化、生者をビメンチン染色、ジストロフィン染色で評価した。また同様に、投与部位である大腿筋において、βグルクロニダーゼ活性染色を行い、移植細胞のβグルクロニダーゼ活性を評価した。ビメンチン染色にてヒト間葉系細胞の存在を確認し、ジストロフィン染色、 βグルクロニダーゼ活性染色の両者が染色されることにより、ヒト間葉系細胞の筋肉への分化を確認した。移植後マウスの脳、心、肺、肝、牌、腎、血清のβグルクロニダーゼ活性を定量し、βグルクロニダーゼの全身への効果を評価する。同時に、それらのパラフィン切片、凍結切片を作製して各臓器のβグルクロニダーゼ活性定量と活性染色を行い病理組織の改善を評価した。 βグルクロニダーゼ遺伝子を導入したヒト間葉系細胞をムコ多糖症VII型モデルマウスに移植した。移植部位である大腿筋において、 βグルクロニダーゼ活性染色を行い、移植細胞のβグルクロニダーゼ活性を評価。また、βグルクロニダーゼの全身への効果を評価した。同時に、各臓器の病理組織の改善と有効性を評価した。βグロクロニダーゼ遺伝子が発現するレトロウイルスベクターをβグルクロニダーゼ欠損細胞、ヒト間葉系細胞に感染させ、遺伝子導入の至適条件を確立した。各細胞のβグロクロニダーゼ活性定量および活性染色で酵素活性が増強されていることを確認した。その遺伝子導入細胞を約2.5×10^7ほどムコ多糖症VII型マウスの右大腿筋に移植し、移植後1週間、4週間、長期間で投与部位である大腿筋において、移植細胞の筋肉への分化生着をビメンチン染色、ジストロフィン染色、βグルクロ・ニダーゼ活性染色で評価した。
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