妊娠17日目の妊娠ラット母獣の子宮動脈を結紮し、発育遅延胎仔モデルを作成した。血流変化の影響を抑えるために母獣の慢性低酸素下保育を行った。閉鎖的飼育槽内で15%の酸素濃度による低酸素負荷を妊娠17日目より行い、子宮内胎児発育遅延モデルを作成した。神経細胞層のmigrationの検討法として、胎仔大脳皮質神経細胞をBrdUにて標識し、大脳皮質の6層構造を構成する神経細胞をそれぞれ個別に標識できることを利用し、子宮内胎児発育遅延モデルの新生仔の大脳皮質切片を作製し、BrdUに対する免疫組織染色を行い、その陽性細胞を正常コントロール群と比較し、神経細胞の形成時期とmigration障害の関連性に関して検討を行った。また、作成した子宮内発育遅延モデルラットを用い、異常行動の発現についての検討を行った。
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