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2006 年度 実績報告書

ω受容体の可視化を目的とした新規PET用イメージングプローブの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18790866
研究機関東北大学

研究代表者

船木 善仁  東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター, 助手 (50261491)

キーワード[^<11>C]clobazam / ω2受容体 / PET
研究概要

1.[^<11>C]clobazamの合成
[^<11>C]clobazamは標識前駆体として[^<11>C]methyl iodideを用いて標識合成され、97-999MBq(2.6-27mCi)が得られた。[^<11>C]methyl iodideに基づいた放射化学的収率は60-65%、合成時間は40-50分、放射化学的純度は99%以上だった。従って、得られた[^<11>C]clobazamはPET放射性薬剤として使用可能な高収量、高純度であることが示された。
2.in vitro、in vivoにおける[^<11>C]clobazamの結合
ラット脳粗膜分画を用いたin vitroにおける[^<11>C]clobazamの結合は部位特異性を示し、特に、海馬、脳幹、大脳皮質への結合が高かった。ω2受容体は大脳皮質、海馬に多く分布していることから[^<11>C]clobazamが特異的にω2受容体に結合することが明らかとなった。In vitro ARGの結果も同様に海馬、大脳皮質に高い結合が見られた。in vivoにおける[^<11>C]clobazamの分布実験の結果、血液よりも脳内の分布が高いことから[^<11>C]clobazamは血液脳関門を通過し、速やかに脳に取り込まれることが明らかとなった。また、脳内の分布はin vitroと同様にラット脳視床、視床下部に高い集積を示し、非標識体の大量投与によってこの結合は減少した。このことから[^<11>C]clobazamはin vivoにおいてもω2受容体に特異的に結合することが明らかとなった。代謝実験の結果、[^<11>C]clobazam投与後5分、30分においてもラット脳内では[^<11>C]clobazamが97%以上未変化体として残存していた。従って、脳内の結合は[^<11>C]clobazamそのものであることも明らかとなった。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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