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2007 年度 実績報告書

救急医療64列MDCTにおける脳出血CADシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18790901
研究機関茨城県立医療大学

研究代表者

原 秀剛  茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教 (80381424)

キーワードMDCT / 脳出血 / CAD / 救急医療
研究概要

本研究の目的は,64列MDCT検査を対象に特有の撮像パラメータの構築,疾患に対応した医用画像処理アルゴリズムによる脳出血診断支援システム実用化への課題を明らかにすることである。
本年度は,1.各脳出血に対応した画像処理アルゴリズムの開発,2.脳出血疾患総合的な診断支援システム構築,3.臨床画像例に対する本アルゴリズムの評価・診断能について遂行した。
研究方法は,特に診断が困難なびまん性出血の検出が最大のポイントであり,脳実質部との分離が課題であったが,周波数処理を応用したアルゴリズムを開発し,コントラスト強調することで,より出血部を検出することを可能とした。他に慢性硬膜下血腫特有の左右差を用いたアルゴリズム開発も行った。(日本医学物理学会等にて研究発表)また,昨年度開発した物理的ファントムを用いた64列MDCTによる臨床使用時を想定した撮影条件検討から,従来の120kVよりも高管電圧である135kV以上を用いることでノイズを抑えた画像を取得できることを明らかにした。(日本放射線技術学会にて研究発表)本アルゴリズムの評価、診断能については,複数名の放射線医,放射線技師等で行った結果,上記のコントラスト強調効果もあり,ほぼすべての出血に対して検出可能となった。しかし,頭蓋骨部に隣接した出血や極端にコントラストがない出血に関しては,今後さらに検討が必要である。
以上から,本年度は脳出血検出に必要な画像処理アルゴリズム開発と64列MDCT至適条件が明らかになり,ほぼすべての脳出血を検出することができるようになった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] びまん性くも膜下出血検出のためのコントラスト強調法2007

    • 著者名/発表者名
      原 秀剛
    • 雑誌名

      医学物理, Proceedings of the 93th scientific meeting of JSMP Vol.27 Suppl.No.2

      ページ: 249-250

  • [雑誌論文] びまん性くも膜下出血検出のための周波数強調処理2007

    • 著者名/発表者名
      原 秀剛
    • 雑誌名

      医学物理, Proceedings of the 94th scientific meeting of JSMP Vol.27 Suppl.No.4

      ページ: 159-160

  • [学会発表] 頭部CT画像における硬膜下血腫自動検出アルゴリズムの検討2007

    • 著者名/発表者名
      斉藤 優
    • 学会等名
      第51回日本大学理工学部学術講演会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-12-01
  • [学会発表] 脳血管疾患評価用X線CTファントムの試作-臨床使用時を想定したファントムの描出能評価-2007

    • 著者名/発表者名
      井上 年幸
    • 学会等名
      JRC2007, 第63回日本放射線技術学会総会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-04-14
  • [備考]

    • URL

      http://www.ipu.ac.jp/kyouin/kyouinn_index.html

  • [産業財産権] X線CT装置の疾患描出能評価用ファントムおよびそれを用いたX線CT装置の疾患描出能の評価方法2007

    • 発明者名
      原 秀剛
    • 権利者名
      茨城県, 聖マリアンナ医科大学
    • 産業財産権番号
      2007-265518
    • 出願年月日
      2007-10-11

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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