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2006 年度 実績報告書

高分解能MRIの解像度はヘマトキシリンエオジン染色の肉眼像の解像度に相当する

研究課題

研究課題/領域番号 18790918
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

前田 一郎  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (30350664)

キーワード乳癌 / MRI
研究概要

乳腺疾患に対する画像診断の向上が目覚ましい.高分解能MRIの解像度はHE染色のルーペ像に匹敵すると仮定したことから,本研究がstartしている.高分解能MRIも数年ごとに進化を遂げ,研究開始時は,片側乳房の病変を中心とする直径・約5cmの円状部位の描出にとどまっていたが,平成18年8月から両側の乳房の同時撮影が可能となり,臨床の場では,すでに施行されている.研究対象症例も,片側乳房MRI撮影症例から,両側乳房MRI撮影症例に変更し,検討している.対象は,2006年10月〜2007年3月あるいは10月と考えている.さらに,当院を受診し,乳腺疾患が疑われ,何らかの病理検体(細胞診,針生検,マンモトーム生検,切開生検,乳房温存術,非定型乳房切断術等)が提出された症例で(2007年3月までであると481例),両側高分解能MRIが施行された症例とする.現在は,良悪性,診断,腫瘍形態,乳管内進展の大きさ等を,高分解能MRIとHE染色ルーペ像で,比較検討段階である.検討段階で詳細は不明だが,概ね,高分解能MRIの描出力は優れている結果がでている.高分解能MRIの解像度は,純粋なMRIの解像度と造影剤を用いた造影効果,すなわち血液の流れを反映していると考えられ,HE染色のルーペ像の解像度との解離が存在する.すでに,高分解能MRIでも,判定不可能な病変が存在することが明らかで,それらのことを勘案し検討する必要があるようだ.

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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