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2007 年度 実績報告書

再生医学(血管前駆細胞)と免疫隔離を応用した異種(ブタ)膵島移植の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18790934
研究機関大阪大学

研究代表者

文元 雄一  大阪大学, 医学部・附属病院, 医員 (20397748)

キーワード免疫隔離 / バイオ人工膵島 / 血管前駆細胞 / 血管新生 / 皮下移植
研究概要

バイオ人工膵島の液性拒絶反応
polyvinylalchoolを免疫隔離素材としたマクロ型免疫離デバイス(20 × 20 ×lmm; bag type) にルイスラット膵島(300IEQ)を封入したバイオ人工膵島と20%ヒト血清を養し、細胞障害性試験(LDH release assay) を施行したが、膵島単独のコントロールと比し、有意差がみられなかった。
バイオ人工膵島の皮下移植
(方法)1.STZの静脈内投与にて高血糖化したルイスラットの背部皮下にbFGFを含有した徐放デバイスを約10日間留置して、移植のための血管床を作成する。2.ルイスラット膵島(3500〜5000IEQ)を封入したバイオ人工膵島を作成する。3.先に作成した皮下血管床にバイオ人工膵島を移植(同種同系移植)し、経時的な血糖測定やグラフトの組織学的解析をする。
(結果)レシピエントラットを約4週間にわたって観察したが、血糖の是正はみられなった移植後4週間目に摘出したグラフトをHE染色ならびに免疫染色をしたが、デバイスの膵島は死滅していた移植後2週間目に摘出したグラフトについても同様であった。
そこで、次にバイオ人工膵島をルイスラットの腹腔内に移植して観察したが、結果は皮移植と同様で血糖の是正はみられず、摘出グラフトは死滅していた。
【まとめ】現在のバイオ人膵島では拒絶反応の抑制や皮下血管床や腹腔内での生着が十分であるこが判明しデバイス改良とさらに良好な皮下血管床の作成が必要であると考えられる。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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