研究概要 |
<実験動物モデル> 体重約200gのWister系雄性ラットを用い、イソフルレン吸入麻酔による全身麻酔下に腎動脈下腹部大動脈と両側大腿動脈をmicro-vascular clipにて血行遮断し、急性動脈閉塞モデルとし、血行遮断後5時間後にclipを除去後再灌流し、虚血再灌流群(I-R)とした。 また、同様の操作手順で血行遮断は行わずに剥離操作のみを加えたものをSham群(C)とした。 <方法> 虚血5時間後、再灌流1,3,6,12,24時間後(各n=5〜11)に心臓採血し血清分離後冷凍保存した。 <結果> 下肢虚血・再灌流モデル(I-R)において、コントロール群と比べて、CPK値、血清HMGB-1濃度ともにI-R6hにおいて有意に高値を呈した。 また組織学的所見では、再灌流前後より筋肉細胞間質の浮腫や炎症細胞の浸潤を認め、経時的に筋線維の障害、崩壊を認めた。 上記研究成果を国内学会で発表する予定である。
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